第5回 前橋育英高校進学を決意 2018年3月29日
私は二つ返事で高校進学を決めました。答えは一つ!親孝行がしたかったからです。
小さい頃から家計が苦しいにも関わらず何不自由なく育ててくれた両親に一日でも早く楽になって欲しいの一心でした。得意な事で高収入を稼げるとしたら私には競輪しかありません。私は群馬県の前橋育英高校に進学する事を決断したのです。前橋育英高校は私達の世代から体育コースが新設され野球やサッカーやバレーボールやバスケなど団体競技のA組と柔道、剣道、陸上やウエストリフティング、フェンシング、自転車競技など個人競技はB組でした。私は自転車部でしたのでB組です。体育コースはとにかく一日中体育の授業です。ちなみに月曜日の授業は1時限目から柔道・2時限目柔道・3時限目バレーボール・4時限目バスケットボール・5時限目国語・6時限目社会といった感じで、放課後は前橋競輪場や赤城山や榛名山へロード練習と一日中体を動かしていたので体力はありましたね。なので毎日充実していました。
ピストレーサーに少しでも長く乗っていたくて、私は毎日自宅にピストレーサーを持ち帰り家の中でも嬉しくて股がったり、毎日磨いたレーサーシューズを枕元に置き眺めていた思い出があります。「俺は必ず強くなる」と決めて何一つ疑わないあの頃が懐かしい。雨の日もカッパを着てずぶ濡れになりながら、一日も休まず走った記憶があります。そして私が初めて1000メートルタイムトライアル(独走)を計ったのは高校一年生の8月の国体予選会でした。