• 取手競輪場開設70周年記念水戸黄門賞6/27〜6/30

後記 GⅢ 取手 06/27

郡司浩平が通算8度目の記念制覇

郡司浩平

郡司浩平

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 S級S班として南関勢を引っ張っている郡司浩平が、3月玉野以来、今年2度目の記念優勝を果たした。
 「仕掛けのタイミングに悩んでしまって、菅田さんに突っ張られて最悪の展開になりました。結果的に番手に入れたことが優勝につながりましたね。内藤さんが位置を取ってくれて、落車してしまいましたけど萩原さんが3番手に付いてくれたお陰です」
 菅田の番手に入ってからは、慌てることなく冷静だった。
 「自分のタイミングで行こうと思って2コーナーから踏みました。2コーナーからは持つ距離ですし、全力で行きましたね。初日は大敗しましたけど、体の状態は良かったので結果に出てくれてうれしいです」
 今年は初戦の立川記念で失格落車。スタートダッシュこそ失敗したが、その後はS班としてトップレベルで安定した成績を残している。その結果、オールスターのファン投票でも上位に食い込んだ。
 「ファン投票5位は素直にうれしいですね。過去最高の結果です。S級S班として胸を張って戦う心構えができたと思います。(近況は)手応えをつかんで走れているし、G1、G2の優勝に届くようにこれからも積み重ねていきたいです。(今年の)前半はレースが少なかったので、記念の賞金の上積みが後々、響いてくると思いますし、(7月からの)7車立でもひとつでも良い着を取りたいです」
 次走はサマーナイトフェスティバル。ビック制覇に向けて集中力を研ぎ澄ます。

 小林泰正に勢いをもらった地元の吉田拓矢が直線で伸びて2着に入った。
 「厳しかったですね。(最終)2コーナーで自分で行ける脚があれば良かったんですけど。その辺の自信があれば、もうちょっと結果も違ったんだと思います。2着ですけど情けないです。まだ力が足りないってことなんで、また来年出直します」

 関東ライン3番手の平原康多も、コースを付いて3着に突っ込んだ。
 「レースに参加できなかったですね。(落車の)音は聞こえなかったけど、外に見えて、そこで一気にバックを踏んで内に差してしまいました。最後は見えなかったけど、行くしかなかったです。(小林は)やりたいことは、できなかったんじゃないですか?これが良い経験になると思います」

 援軍を失った菅田壱道は、末を欠いて4着でゴールした。
 「作戦では前か中団で、流れの中でって感じだったんですけど、あの展開なら(郡司を)突っ張りますよね。ガシャーンって音がした後は、後ろに郡司が入っていたのでビックリしました。そこからはガムシャラでしたね。アクシデントがなければ、ラインのだれかが優勝できていたと思うし、サマーナイトは頑張りたいです」

 関東ラインの先頭を任された小林泰正は、悔しさを滲ませた。
 「駆けさせてくれなかったですね。(郡司にフタをされたが)どっちにしろ前を切りに行くと思ったんで、そこをすかさず行こうと思っていたんですけど。想定してない展開になって、パニックになってしまいました。自分のラインだけ自力3人だったのに、後ろの2人を殺してしまうレースになって申し訳ないです。良い経験になりましたし、今後に生かしたいです」

Race Playback

レース展開4
 番手にはまった郡司浩平選手が、最終2コーナーまくりで優勝を飾った。

レース経過

誘導員 : 鈴木謙太郎

 菅田壱道-山崎芳仁-佐藤慎太郎の北勢が前受け。中団に小林泰正-吉田拓矢-平原康多の関東勢、郡司浩平-内藤秀久-萩原孝之の南関勢が後攻めとなって周回を重ねる。 青板バックで郡司が上昇。郡司は一旦、関東勢の動きを押さえ込んだ後、赤板2コーナーからダッシュ。だが、合わせて菅田もスパート。両者で激しい踏み合いになる中、内藤が郡司の位置を確保しようと内の山崎をキメにいく。押し込まれた山崎はバランスを崩し、内から戻る際に大きく外に膨れて後続の佐藤を巻き込んで落車。萩原も乗り上げる。これで最終ホーム手前では郡司が菅田の番手にハマる展開となって勝負あり。それでも郡司は迷わず2角からまくって出る。内藤は郡司との車間が開き、落車を避けた関東勢も郡司までは遠い。このままセーフティーリードを保って郡司が1着でゴール。2着は内藤、小林の内と外を伸びた平原、吉田の争いとなるが、タイヤ差で吉田が制した。

ページトップへ