• 京王閣競輪 開設70周年記念ゴールドカップレース10/19〜10/22

後記 GⅢ 京王閣 10/19

ラインの絆で和田健太郎がV

和田健太郎

和田健太郎

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 ラインの絆でつかんだ勝利だ。大挙、5人が勝ち上がった南関勢は二手に分かれて別線勝負となったが、3車で並んだ千葉勢が息の合った連係プレーでレースを支配。それぞれが自分の持ち場で役割をしっかり果たした。最後は3番手の和田健太郎が痛烈な決め脚を披露した。
 「本当にうれしいです。千葉の3人がやることをしっかりやっての結果。根田がしっかりレースを作ってくれて、かかりも抜群でした。(中村)浩士さんはすごいブロックで、平原のまくりを止めてくれました。自分もしっかり内は締めてました。前の2人のおかげです」
 昨年6月の函館以来となる2度目の記念優勝。今年に入ってから自力勝負を増やしたことで、タテ脚に磨きがかかっている。
 「函館の時ももちろんうれしかったけど、今回も南関、千葉の連係で優勝できた。最高ですね。いまはその時々に応じて、やることをしっかりやろうと思っている。展開がダメな時でも3着以内という気持ちで走っています」
11月には今年ラストのG1、小倉競輪祭が控えているが、常に全力投球の気持ちは変わらない。
 「記念でもF1でもG1でも一戦一戦、しっかり走るだけですね。買ってくれるお客さんのために、どんなレースでもしっかり結果を残せるように頑張ります」
 着実に勢力を増す南関勢の中心選手として、今後も進化を続ける。

 番手絶好の中村浩士は2着。それでも弟子の番手ですべてを出し尽くした。
 「根田は最高のレースをしてくれました。いい弟子を持ちました。体力、持久力に、メンタルまで身につけようとしている。後ろに付いていて感じるものがありました。自分は平原を止めるので精いっぱいでした。3人それぞれが仕事分担でやれることをやって、その結果、このチームから優勝者を出せたのは良かったと思います」

 俊敏な立ち回りで4番手確保からまくった平原康多は3着に入るのが精いっぱいだった。
 「根田は根田のレースをするだろうし、そのなかでどう対処するか。郡司もいますからね。4番手を取ったというよりも、ホームまくりで、ずっと踏みっぱなしのような感じでした。根田のかかりが良かったですね。頑張って踏んでたんですけど、中村さんのブロックもキツかったです。最後はいっぱいでした」

 根田空史は千葉3車の先頭で持ち味の先行勝負。4日間、主導権を取ってラインに貢献した。
 「最低限ですね。自分の持つ距離から仕掛けようと。とにかく平原さんを後方に置いて、ゴール前勝負できればと思ってました。思ったより郡司君が全開で突っ張ってくる感じだったので、出切るのに脚を使いました。まだまだですね。確定板には残りたかったです。でも、この日程で頑張ったほうでしょう」

 根田に叩かれた郡司浩平は5番手に入ったが、もう1度、仕掛ける脚は残っていなかった。
 「あれくらいで踏んでないと4番手は取れないと思った。やっぱり飛び付くので脚を使った。(根田が)良いスピードだったし、あそこから落ち着いてまくりに行くのは相当脚力が必要。今日(最終日)は別だったけど、また一緒の時もあると思うし頑張りたい」

Race Playback

レース展開4
 根田空史選手、中村浩士選手の師弟コンビの間を鋭く伸びた和田健太郎選手が快勝。優勝賞金363万円を獲得した。

レース経過

誘導員 : 佐藤真一

 見合ったスタートから平原康多が前受け。周回は平原-河村雅章-郡司浩平-萩原孝之-山崎芳仁-根田空史-中村浩士-和田健太郎-村上博幸の並び。 赤板前から根田が上昇を始めると、合わせて郡司も動いてホーム過ぎに誘導員を下ろす。落ち着いて6番手で立て直した根田は打鐘前から仕掛けると、最終ホームで千葉3車がきれいに出切る。この動きに素早く反応した平原は4番手にできたスペースを見逃さずに郡司の前に入った。一度、休んだ平原は2コーナーまくり。中村のけん制を耐えながら、4コーナーを回ってくる。中村が平原を張りながら直線で踏み込むと、3番手で脚をためた和田が鋭く中を割って突き抜け。昨年6月函館以来となる2度目の記念優勝を飾る。なお2着には中村、3着には平原が入線した。

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