• 千葉競輪 開設71周年記念滝澤正光杯in松戸12/10〜12/13

後記 GⅢ 松戸 12/10

岩本俊介が地元記念を完全制覇!!

岩本俊介

岩本俊介

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 「あんなに良い並びになるとは予想もしてなかったです」と岩本俊介が振り返るように、初手の並びが全てだった。
 後ろ攻めから動いてハナに立った関東勢を赤板手前で押さえた岩本は、上田尭弥を受けて3番手を確保。佐々木豪に合わせて番手まくりに出た中本匠栄に冷静に続くと、最終3コーナーからその上を一気にまくって後続を振り切った。
 「(別線が)来なければそのまま駆けるつもりだったし、来れば位置を取ってまくろうと思っていました。中本君も踏んでいってくれたお陰で自分もスピードに乗って行けたし展開が向きましたね。これ以上ない結果でうれしいです」
 年末にグランプリを控える和田健太郎とのワンツーも喜びを倍増させる。
 「和田さんとは僕が弱い時から一緒にやってきて、最近やっと自分がまともに走れるようになって、今回も二人で意思疎通できたことが優勝につながったのかなと思います。(和田が)来年S班になって、僕と走る機会も増えてくると思うし、今回がその第一歩だと思っていました。こうやってみんなに見せられたので最高です」
 今年は松戸と千葉、2つの地元記念制覇を果たし、共同通信社杯でも9年ぶりに特別の決勝にコマを進めた。
 「今年は思いのほか良い結果を残せたので、来年はもっと欲張って今年より良い成績を残したい。なんとなくボヤっとタイトルも見えてきた気がするので、仲間と一緒に頑張って結果を残していきたいです」
 来年はさらなる活躍に期待できそうだ。

 岩本マークの和田健太郎が2着でゴール。グランプリ前の大事な時期に、地元記念を4日間、全力で走り抜いた。
 「中本君が出て行った時は、どうかなって思ったんですけど、連日、岩本の動きも良かったですし、2人で決まって良かったです。できれば自分が獲りたかったですけど、岩本か僕が獲れれば良いなと思っていたので、最低限のことはできました。今回の緊張感とプレッシャーはグランプリにもつながったのかなと思います」

 最終2コーナー手前から佐々木の上を仕掛けた吉澤純平は3着までだった。

 「佐々木君にスイッチしてまくりに行ったけど、内で岩本君も包まれているのかと思いました。押さえてから一回、岩本君を突っ張るとかすれば良かったですね。普通のレースをしてしまった。決勝はラインのみんなにチャンスがあるレースができず申し訳なかったです」

 上田の番手から踏んだ中本匠栄は4着に沈んだ。
 「上田が頑張ってくれたのに申し訳ないです。佐々木君が連日、良かったので行ってしまうかと思いました…。余裕がなかったです」

 記念初優出の上田尭弥は決勝でも力を出し切った。
 「展開は良かったから、慌てる必要はないし、ペースでと思っていました。決勝は(他のレースと)違いますね。いつも通り駆けても勝てない。今年最後のレースで勉強になりました。来年はウィナーズカップ、サマーナイトと権利は取っているので、そこに向けて出場するだけじゃなくて成績を出していきたいです」

Race Playback

レース展開4
番手捲りの中本匠栄選手に続く形で岩本俊介選手が外を伸びV。和田健太郎選手が続き千葉ワンツーで滝澤正光杯を締めくくった。

レース経過

誘導員 : 近藤保

 号砲で飛び出した近藤龍徳が佐々木豪を正攻法に迎え入れると、佐々木-近藤-上田尭弥-中本匠栄-岩本俊介-和田健太郎-吉澤純平-武田豊樹-芦澤大輔の並びで周回を重ねる。 青板ホームからゆっくりと動き出した吉澤は3コーナーで誘導員を下ろすと、そこを4コーナーで叩いた岩本が熊本コンビを受けて3番手を確保する。1センターで先頭に立った上田は打鐘過ぎから徐々にペースを上げるが、そこに打鐘、8番手から踏み上げた佐々木が襲いかかる。佐々木は1センターで中本に並びかけたが、これをけん制しながら中本が2コーナーから番手まくり。これに続く形になった岩本は佐々木ラインを追って2コーナーからまくり上げた吉澤に合わせて2センターからすかさず踏み込んで最後の千葉記念を制す。和田が続いて地元コンビでワンツー。まくった吉澤が3着に入った。

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