• 高松競輪 開設69周年記念玉藻杯争覇戦1/30〜2/2

後記 GⅢ 高松 01/30

松浦悠士が記念連覇

松浦悠士

松浦悠士

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 今シリーズはひとりだけ次元が違った。周囲の誰もが認める圧倒的な走りで松浦悠士が完全優勝を達成。番手戦だった勝ち上がりの3日間とは違い、決勝は自力勝負で抜群のスピードを披露した。
 「松本(貴治)君が行って、野口(裕史)さんが行って、そのあとにまくりたいと思っていたので、理想の展開になりました。うまく千葉勢にスイッチできて、脚はたまっていたので、あのタイミングでまくりに行きました。後ろの状況は分からなかったんですが、気配を感じなかったので、村上(博幸)さんはからまれてるのかなって、いろいろ考えながら踏んでました」
 昨年11月の小倉競輪祭でG1初制覇。S班として迎えた20年は記念連続優勝とさらに進化している。
 「グランプリを除けば、これで(11月松戸FIから)4連続優勝ですね。S班のプレッシャーは全然、感じてないし、今までよりも楽しみながら走れてます。今回は仕上がっていたと思うけど、高松バンクの走りやすさにも助けられました。もっと成長して、ナショナルチームの選手ともいい勝負がしたいですね」
 次走は中4日で今年最初のGI、全日本選抜を迎える。中四国勢の絶対的エースとして、G1連覇に挑む。

 初手から松浦のラインを追走していた単騎の中川誠一郎は村上が離れたことで3コーナーからまくりを打ったが、松浦までは遠すぎた。
 「あの並びになったので、松浦任せになりました。自分で動いても松浦とバッティングすると思ったので。(村上)博幸が離れなければ面白かったんですけど。あれだと2着までですね」

 野口の先行を利した和田健太郎が3着に入った。
 「想定内の展開でした。松浦君が3番手にいたのは分かったけど、野口がめちゃくちゃかかっていたので、簡単にはまくられないだろうと高をくくっていたところもあった。でもそれを上回るスピードで松浦君が行ってしまった。松浦君が強い。まくられてからは野口がまだ頑張っていたので追わせてと思っていたら、中川さんがいいスピードで来てしまいましたね」

 野口裕史は持ち味の先行勝負で出し切ったが、松浦との力の差を痛感した。
 「いい感じで先行できたんですけどね。松本君が7割くらいで踏んでいたので、すんなり飛び付かせないように出る時に思いっきり踏みました。これはもう僕の展開だと思ったんですけどね。この感覚で行かれたのは、過去にグレーツァーくらいしかいない。それくらい衝撃的でした。力が違いました」

 松浦のまくりに離れた村上博幸もその強さに脱帽する。
 「キツい。すごい強い。びっくりした。松浦が千葉勢にスイッチした時点で、ダッシュをだいぶ使った。あそこで力を使った。松浦がまくりにいったときは差せへんとは思ったけど、あんなに出がいいのかと。もう回転が上がらへんかった。タイトルを獲る選手はこういう選手なのかと。いろんな若い子との力の差を感じてくるし、それをどう攻略できるかを考えないと」

Race Playback

レース展開4
 松浦悠士選手が痛烈なまくりで後続を千切って圧勝。次走の全日本選抜に大きな弾みをつけた。

レース経過

誘導員 : 戸田康平

 菊地圭尚-齋藤登志信、松浦悠士-村上博幸、中川誠一郎、野口裕史-和田健太郎、松本貴治-久米康平での周回。 青板3コーナーから松本が動く。松本は一旦、野口を8番手に下げさせて6番手に入ると、赤板2角で踏み出す。3角では松本が先頭に立つが、中国コンビを追ってきた野口が最終ホーム手前で叩いて主導権を奪取。この野口の仕掛けに機敏に反応した松浦は3番手を確保した後、バック手前からまくる。村上を置き去りにし、単騎でまくる形となった松浦は3角で野口を抜き去る。初手から松浦ラインに続いていた中川が5番手から追ってまくるが、松浦までは遠い。松浦がセーフティーリードを保ったまま、先頭でゴール。2着に中川で、3着には野口を交わした和田が入る。

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