ピックアップ GⅢ 高松 02/04
松浦悠士の通算8度目の記念優勝で幕を閉じた高松競輪開設70周年記念「玉藻杯争覇戦」。地元勢は残念ながら準決勝で姿を消したが、S班3人をはじめ、注目のルーキー・町田太我や、記念初優出の眞杉匠らが勝ち上がった決勝戦は注目を集める一戦となった。
瓜生崇智
今期S級に返り咲いた瓜生崇智も、“めちゃくちゃ相性がいい”高松バンクで記念優出に成功。自身でもレベルアップを感じている。
「約1年間A級を走っている間にトレーニングを見つめ直して、土台作りができたのかなと思います。S級に上がってからも対応ができているし、競輪になってきた感じがする。(準決勝の自分は)僕じゃないみたいで、記念の決勝に乗れるなんて夢みたいでした」
石原颯
地元記念初参戦のルーキー・石原颯は、連日、積極的な仕掛けで3度確定板入り。これから四国勢を引っ張っていく楽しみな逸材だ。
「(地元記念は)楽しかったです。走ったあとは反省点もいろいろあったし、強い人と一緒に走れていい経験になりました。もっと先行していくべきだなって思ったけど、これからは警戒されて前に出にくいレースも増えてくると思うから、脚を付けていかないと。今はF1戦で優勝して、G2に出ることが目標です。次の小倉には師匠(吉田彰久・A級1班)もいるし、S級には同期の(山口)拳矢さんもいるので頑張りたい」
高橋晋也
昨年末でナショナルチームとしての活動を終えた高橋晋也は二次予選を快勝するも、準決勝は逃げる町田太我の掛かりに車が出ず、9着に敗れた。
「気持ちも脚も弱かったです。先行力が全然、足りないので、もっとしっかり考えてやらないといけない。今は競輪学校の北400で、(渡邉)一成さんとか静岡の選手と練習しています。ナショナルチームにいたら見てくれる人がいたけど、これからは自分の力で強くならないといけない。今は結果が出てないので、それが全てです。今回は松浦さんと話をして、気持ちの面とか考え方とか、自分に足りないものとかも教えてもらいました」
網谷竜次
地元の網谷竜次は、最終日の特別優秀戦でライン3番手から直線鋭く突き抜けて白星をゲット。3連単が71万円を超える高配当を演出した。
「普段はそんなに緊張するタイプではないけど、地元記念は毎年、一番緊張する。(最終日の)特秀までこれたけど3日間、前を抜けてなかったから、どないかしたいと思って走りました。(ラインの先頭の)小川(真太郎)君からは離れたこともあったから、しっかり付いて行こうってことだけを考えていたけど、まさか1着が取れるとは。今年の地元記念はラインの3番手でしっかり付いていけたので、去年までとはちょっと違ったのかなと思います」