黒沢征治も決勝進出を逃したが、最終日は力強い先行策で逃げ切り勝ち。養成所在所時代にはＴ教場で滝澤正光所長の指導を受けており、冠レースで２勝を挙げ、恩師へ成長した姿を見せた。

　「自分は適性だったので、（滝澤所長には）自転車のことを一から教わった。昨日（３日目）、テレビ越しに最近長い距離を踏めてないと言われていたので最終日は先行しようと思っていた。今開催は新田（祐大）さんや松浦（悠士）さんと対戦して力負けしましたが、色々勉強になりました。今は埼玉勢が盛り上がっているし、自分も負けないようにしっかり練習して頑張ります」

　橋本智昭は今シリーズ３度の確定板入り。17年１月の平記念以来、記念で２度目の準決勝に進出し、決勝進出はならなかったが、最終日は白星で締め括るなど大いにアピールした。

　「やっと形として残るような力が付いてきた。（要因は）練習の積み重ねですね。ひとつずつ芽が出てきた。練習の段階から、自信を持ってきて、一次予選、二次予選でイケるかもしれないって。やることをしっかりやれば、準決勝でもチャンスは出てくると思うので、今後も行くところでしっかり仕掛けたい。松戸は９連勝（特別昇級）を決めたところでもあるので、良かったです」