• 松阪競輪場開設73周年記念蒲生氏郷杯王座競輪9/23〜9/26

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 松阪 09/23

柴崎淳

柴崎淳

 8番手に置かれた山口拳矢が最終バックを過ぎても動けずに終わった二次予選は、泣くに泣けない8着。やむを得ずだった柴崎淳は、その後を連勝で締めて3連対。3日目は前の吉田茂生が不発のなかで、自力に転じて上がり10秒9のまくりを繰り出した。9月19日にバースデーを迎えて37歳になったばかりの柴崎は、大怪我の影響が完全になくなることはないが、あらためて存在感を示した。ビッグのファイナルに早く帰ってきてほしい。

 「 (3日目はのまくりは)自分のタイミングじゃないんでね。それでもいいタイムが出ていた。初速の部分は、一番いい時には戻らない。その分、体全体を使わないと進まない感じです。(今シリーズを通しては)意外に良かったのかなと思います。実際4日間くらいしか練習できなかったけど、そのわりには自転車が出ていると思います」

橋本瑠偉

橋本瑠偉

 前回の共同通信社杯が着の大叩きの3走で“お帰り”になった橋本瑠偉は、今シリーズは別人のような動き。「着より内容で」と無欲の走りがプラスに作用した。メンタル面を強調するだけに、ここから維持、そしてさらに上げていきたいところだろう。

 「初日以外は確定板に乗れているし、(最終日の)特秀の1着も初めてだったんで自信になります。ずっと調子が良くなかったのでどうかなと思ったけど、ちゃんと踏めている感じはありました。(A級から戻ってきて)もう1年間、S級を走っているけど、9車立てを走ってなかったんで、そこが課題ですね。感覚がまだまだ。それでも(3日目も)思った以上に手ごたえは良かった。思い切って行っている時の方が、着がいいですね。自転車とか、なにかを変えたわけではないし、気持ちの面だと思います。眞杉(匠)もそうですし、(栃木は)周りにグレード選手がたくさんいる。(佐賀から)移籍して1年半になる。上の人たちを走る機会も増えてきた。関東のラインとして、自分もしっかりとラインに貢献できるようにならないと」

吉田有希

吉田有希

 前回の共同通信社杯では1勝をマークしていた吉田有希だったが、シリーズとして一息だった。今シリーズは橋本瑠偉と同様に見違える動きを見せた。フレーム変更が吉と出たようで、次の寬仁親王牌(10月19日から)は期待が膨らむ。

 「(最終日は)2、3年に1回しか出ないようなスピードが出ましたね。これは出ているし、止まらないっていう感じだった。このフレームは本当にいいですね。ずっと支えてきてくれた兄貴(拓矢・107期)に感謝しかない。前のヤツを使ってみればって言われました。それがこのデビューから使っていたいたフレームです。関東の足を引っ張ってきて申し訳ない気持ちもあったし、ここからしっかりと練習をして頑張りたい。今回は自信がついたし、楽しかった。テンションも上がるし、いいアタリがついた。やっと楽しい競輪を思い出しました」

小原丈一郎

小原丈一郎

 小原丈一郎は、前回の共同通信社杯で補充とはいえ、嵯峨昇喜郎との地元タッグで番手からビッグ初勝利。今シリーズはラインの先頭で、フレキシブルな戦いが目を引いた。

 「(3日目は前受けから)泳がされました。仕方ないですね、(自分が)見せてないですから。(近況は)走りすぎて練習ができてなくて、気持ち的にきている。無理やりっていうのはあれですけど、先行する時にはする。緩んだら行くっていう気持ちではいます。あとはなるべく中団で、しっかりと位置を確保するっていう意識をもっていきたい。それにまくりのキレも磨かないとダメですね」

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