• 小倉競輪場 第65回朝日新聞社杯競輪祭11/21〜11/26

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅠ 小倉 11/21

清水裕友

清水裕友

 眞杉匠がオールスターに次いで今年2度目のG1を制したことで、新山響平がグランプリ最後の椅子に滑り込んだ。清水裕友、深谷知広のS班返り咲きの2人を含めて、入れ替わりは4人。昨年のグランプリ9人の平均年齢が35.1歳で、今年は32.1歳。眞杉、山口拳矢のグランプリ初出場組はともに20代。新たな時代に突入とは言えないまでも、グランプリの“色”が変わるかもしれない。

 グランプリ出場には条件付きだが準Vでも可能性があった郡司浩平だけに、優出が絶対だったが準決は惜しくも4着。絶好の展開も眞杉匠のまくりを止め切れず、さらに内を行かれたこともあり伸びを欠いた。賛否もあるだろうが、あのブロックに“一片の悔いなし”。郡司はスキルアップと脚力向上を誓った。

 「(準決は)ああやって、(松井)宏佑が展開をつくってくれた。(最終)4コーナー前に(前を)踏んで確実に3着までを取りにいくっていう選択もあった。でも、自分は何回走っても、あれで止めにいく(選択をする)。それで抜かれたら自分の力不足。もっと技術的なものだったり、脚をつけていきたい。現状では1年を振り返って、あそこがああだったらなっていうのはあるけど、そこをしっかりと受けとめて、打倒(新)SSで対抗できるように」

 1年でS班カムバックを果たした清水裕友は、獲得賞金枠で5回目のグランプリ出場。大きく賞金を加算した5月準Vのダービー、6連覇の偉業を遂げた防府記念をはじめ中四国勢の層の厚さを強調する。

 「去年(S班から)落ちた時には、1年で戻ろうっていう気はサラサラなかった。実際に無理かなっていうのもあったんで、力をつけてからだと思っていた。それが中四国の層の厚さに便乗した感じです。自分の力でグランプリに乗ったという感じではない。デキすぎですね。いまの脚じゃグランプリは厳しいので、あと1カ月しっかりとやってきます」

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