ピックアップ GⅠ 岐阜 04/25

坂口楓華
坂口楓華は自他共に認める負けず嫌い。これまでは「悔し過ぎて敗戦から目を背けていた」と語る。それが、未勝利の今節を振り返る口調が、落ち着いていた。冷静に敗戦を振り返り、自分に落とし込んで、次の成長につなげていく。誰よりも努力家で、誰よりも負けず嫌い。そこからもう一歩大人になった坂口の、これからに期待したい。
「いい意味でも、悪い意味でも、自分に余裕がありすぎてしまいました。自分のレースをして、自力で勝ち上がるっていうのが課題としてあるなかで、踏むべきところで踏まずに、余力を残して負けてしまっているのが残念でした。昨日(準決)も、もっと車間を切っていれば良かった。ナショナルチームの人は、車間の切り方がうまいし、そこは同期の(太田)りゆちゃんにアドバイスをもらいました。そうやって改善できるところがあるし、初日は佐藤(水菜)さんに負けたけど、大差じゃなかったし、昨日は(梅川)風子さんが相手でも、勝てるチャンスがあるレースだった。そういう意味で、まだまだ伸びしろがあると思っています。今までみたいに、負けてただ悔しいってだけじゃなくて、負けたけど、差が縮まっていると感じられた。こうやって、負けて、負けて、負けて。それを積み重ねて、成長していきたいです」