ピックアップ GP 平塚 12/28
グランプリ発走時間の16時30分の時ですら、気温は16度。季節外れの暖かさの湘南で行われたグランプリは、史上初となる地元選手の優勝で幕を閉じた。4車の近畿勢と関東コンビがもつれて、突っ張られた眞杉匠が近畿勢を分断に出るもなかなか決着はつかない。3人いた単騎のなかでは一番前にポジションを取った郡司浩平がじっとタイミングをうかがったのに対して、一番後ろになった嘉永泰斗は打鐘4コーナーから踏み込んだ。最後方の9番手では仕掛けざるを得なかったが、寺崎浩平の予想だにしなかったブロックで嘉永は失速。結果的にその上をまくった郡司と続いた阿部拓真の残った単騎2人のワンツーだった。それだけに郡司と嘉永の位置が違っていれば、結果もまた…、という思いもよぎった。
「こうやって一年間大きいところで結果を出せなかった。そのなかで最後1番車をもらえて、かなり有利なレース展開にもなったので、これで勝てなかったら格好がつかないなってとこで勝ち切れた」と、郡司自身も振り返ったように、車番のアドバンテージは優勝の大きな要因でもあるだろう。来年は、グランプリチャンピオンジャージの1番車をまとう郡司。26年、その恩恵を受ける南関勢の動向から目が離せない。
石原颯
郡司浩平がグランプリで今年の42勝目を挙げて、S級の年間勝利ランクは2位。同日の寺内大吉記念杯で44勝目を飾った石原颯が、2年連続でトップになった。
「(今シリーズは)内容も良くないし、着もまとめられなかった。(昨年と同じ年間44勝を挙げて)車券に貢献できたのはすごくいいことだけど、去年の勝ちの数を超えられなかった。来年は45、46くらい勝ちたいですね。点数はいいところで維持をできているけど、最終日もそうですけどすかさず(流れに乗って別線に)付いていくことができてない。まだまだ脚も技術もない。隙を見せないようにしたい。来年は(G1の決勝に)1回くらいは乗ってみたい。それで松本貴治さん、犬伏(湧也)さんの優勝に貢献できればって思っています」
市田龍生都
7月に3場所連続の完全VでS級に特進した市田龍生都にとっては、今シリーズが11月の小田原G3に次ぐ2度目の9車立てだった。3日間すべてバックを取り、単騎だった最終日は赤板2コーナーでは先頭に立っての先行策。さすがに完封劇とはいかなかったが、ポテンシャルに見せて2着に粘った。今年1月デビューの濃密な1年を糧に、来年につなげたい。
「今回は、自分の未熟な部分が出てしまいました。(初日は)たまたまいいレースができたけど、後手、後手に回って難しいレースもありましたし悔しかった。(9車立ては)小田原と今回で2回目なんですけど、前回よりはいい走りができたんで、来年はもっと上げていけるように。総合力の強化が大事だと思いますし、もっとレースを理解して知識としても学んでいけるように」
渡邉雅也
今年は8月のオールスターで初G1を経験した渡邉雅也は、今シリーズを含めた直近の3場所の10走で8連対。4勝の固め打ちと動きの良さが目を引いたが、カマシ先行に出た根田空史の番手だった最終日は、自身が納得のいく仕事をし切れずに反省した。
「(最終日は)根田さんの踏み出しがすごくて、離れかけました。(最終)バックで(別線が)来たら止めようと思っていたけど技術不足です。ブロックが甘くて、(走り終わって)映像で確認したら、全然、いってない。うまい人ならもうワンテンポ、ツーテンポ早くいってたと思う。そういうのも実戦でやっていかないと。根田さんにあんだけ行ってもらっているのに、僕じゃなければ(ラインで)ワンツーだった。状態が良かっただけに情けない。根田さんに申し訳なかった。これからは、後ろを回る機会も増えてくると思う。僕のレースっていうのが、(周りに)だいぶ印象づいたとは思う。来年もガッツのある競走して、まずは静岡で一番(別線の選手にとって)邪魔な選手ななりたい」
野口裕史
2日目からの補充となった野口裕史は、逃げ切り連勝で今年を締めた。今期の中盤辺りはS級点ボーダーをさまよっていたことを考えれば、復調のキッカケをつかんだと言ってもいいだろう。
「(11月の)小田原記念の時に桐山(敬太郎)さんにアドバイスをもらって、力の入れ方について教えてもらった。悪かった時は、お尻の方の筋肉を使えていなかったけど、それが使えるようになったんですよね。ただ、まだ練習の数値は戻り切ってない。調子の基準にしている上り坂をモガく練習があるんですけど、それの数値がまだ戻っていない。そこはトレーニングで脚をつけ直していきたい。ヒザが悪かったりして、半年ぐらい練習できていなかった時期があるんで、その分がまだ戻っていないですね。数値が戻ってからのその先のことも桐山さんに教わった。体の使い方とか、踏み方についてですね。いまはまず練習を続けていくことが、大事だと思っています」