• 伊東競輪 開設69周年記念椿賞争奪戦12/21〜12/24

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 伊東 12/21

武田豊樹

武田豊樹

 伊東温泉競輪開設69周年記念「椿賞争奪戦」が12月21~24日の日程で開催された。令和元年最後の記念開催を制したのは三谷竜生。ともにこれがS班として最後のレースとなる村上義弘と近畿ワンツーで意地を見せた。武田豊樹は9月岐阜記念の落車から88日ぶりに実戦復帰。若松孝之が引退を表明するなどドラマの多いシリーズだった。

 9月岐阜記念の落車で鎖骨骨折など大怪我を負った武田豊樹は今回が約3カ月ぶりの実戦となった。4262着と復帰後初勝利こそならなかったが、伊東で復活へ向けた大きな一歩を踏み出した。

 「まだまだですね。長く休んだから。1月で46歳になるけど、年齢は関係ない。一戦一戦頑張っていくだけです。全日本選抜は出られないけど、ダービーには出られそうなので。あと半年あるんで体力づくりをしたい。厳しいけど、またG1を獲りたいっていう目標を忘れなければ、どんな痛みにも耐えられる」

黒沢征治

黒沢征治

 腰痛で12月豊橋を欠場した柴崎淳は準決勝で敗退。最終日に黒沢征治の逃げをまくって何とか面目を保ったが、ベストの状態には遠かった。

 「終わったから言えるけど、腰痛のあとにノロ(ウイルス)にもなって欠場も考えた。でも若松(孝之)から『伊東で引退する』って連絡があった。出るからには決勝にって気持ちで来たけど、初日走って全然違うと思った。そこからはどんな成績でも最後まで見届けようと思って走りました。今回の成績は若松のせいって書いといてください(笑)」

 黒沢征治は一次予選、二次予選と積極的に仕掛けていただけに、仕掛けが遅れた準決勝の走りが悔やまれる。

 「反省点も出たんで、最終日は何が何でも前に出ると思ってました。ジャンまでは自分のペースで行けたけど、フカし過ぎだと言われました。でもあれであと100mモガければ、上位相手でも押し切れる。あと残り100mですね。あれで勝てれば自信になったけど、課題というか、やらないと分からないこともあるので」

大石剣士

大石剣士

 地元の大石剣士はシリーズ2勝。4月のトラック支援競輪では初日9着で勝ち上がりを逃したが、「呼ばれると信じて夏場からやってきた」と話す初めての地元記念で成長をアピールした。

 「初日に1着が取れていい感じかなと思ったら、2日目、3日目は課題が出て、まだまだかなと。走ってここが足りないなっていうのは分かったので、そこを上げていければ。体も力も付けて、(渡邉)雄太さんや(簗田)一輝と決勝を走れるように。いつまでもあの2人だけに(上位で)走らせとくわけにはいかないので、早く追い付けるようにですね」

格清洋介

格清洋介

 格清洋介は初日5着とはいえ、初めて記念で二次予選に勝ち上がるなど気持ちの入ったレースを見せた。

 「最近のなかでは予選も通ったし、やれた方ですね。悪いなりにやれた方だと思う。A級の終盤に先行できなかったり、調子を落としたことが尾を引いてたと思う。ま打先行では持たないのが分かったので、まずは来年に備えてって感じです」

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