• 広島競輪場開設67周年記念ひろしまピースカップ12/12〜12/15

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 広島 12/12

 岡村潤の2度目の記念優勝で幕を閉じた「ひろしまピースカップ」。期末ということもあって、大幅なメンバーの入れ替わりがあり、直前の佐世保記念から中2日で前検日を迎える選手も多かった。

池田良

池田良

 その佐世保記念の追加を受けて、今シリーズに臨んだのが地元の池田良だ。前検日に「前回は着以上に良い雰囲気があった。レースを走りたいタイプなので、連戦は問題ない」と話していた通り、準決勝までオール連対で勝ち上がりに成功。グランプリ出場が決まった松浦悠士が不在の中、気迫あふれるレースで17年の今大会以来、3年ぶりの記念優出を果たした。

 「(決勝は)前が遠かったですね。しょうがない。最近は初心に帰って街道練習をしているんですけど、その練習が自分にあっているのかも。ここ最近は(8月富山記念の初日から)1着がなかったので、このあともそれを基本にやっていきます。今期は失格もあって、こっそり今回はS級1班の点数がかかっていたので、とりあえず大丈夫そうですね」

佐伯辰哉

佐伯辰哉

 今期A級スタートの佐伯辰哉は、9月岐阜で特進して地元記念に登場した。特進後も15走中7勝をマークするなど注目を集めていたが、今回は思うような結果が残せなかった。

 「だいぶ調整して、勝つ気満々で来たんですけど、空回りしてしまいました。A級に落ちて、ここまでに特進って思ってやってきて、特進したあともここに向けて練習してきたので悔しいです。次は防府なんですけど、防府は記念の時に補充で行って112着だったので、そこで巻き返せるように頑張ります」

南潤

南潤

 オールスターの最終日に落車して、その後は波に乗り切れなかった南潤だが、今回は8212着。久々のシリーズ2勝をゲットした。

 「落車でフレームがダメになってから、自転車に乗っていて、はまっている感じがしなかったんですけど、徐々に良くなってきていると思います。今回、吉本哲郎さんに良かった時よりサドルが高くなっていると言われて、下げてみたら気持ちよく乗れました。良いころのイメージなら、もう一段階スピードを上げられていたと思うし、勝てるようになって気持ちに余裕が出てくれば、もう少し変わってくるのかなって思います。セッティングのことを考えながらレースを走りたくないので、地元記念もあるし、できればヤンググランプリまでに、あとは脚だけっていう状態にしておきたいです」

水書義弘

水書義弘

 11月平の同格戦で今年初勝利を挙げた水書義弘は、続く佐世保記念で3度確定板入り。さらに、今回は2勝を挙げた。

 「3年前くらいから膝が痛かったんですけど、膝って腰と同じくらい大事だから、なかなか手術に踏み出せなくて…。でも、お正月(京王閣)の落車が決定打になって、同級生の新田康仁に紹介してもらった病院で、半月板の手術をしました。今は思うような練習をでき始めたっていうのがデカいですね。展開さえ向けば、そこそこ戦えるかなっていう感じはあります」

伊藤成紀

伊藤成紀

 最終日にS級への特進をかけて一発勝負で争われた「レインボーカップA級ファイナル」は、伊藤成紀が優勝を飾った。

 「1年間はA級でしっかり走ろうって思っていたので、特進はあんまり考えてなかったです。走る以上はもちろん1着を狙っていたけど、これが特別大事ってわけでもなかったので。S級は厳しいし、レベルも高いですけど、A級が低いかって言われたら全然そうではなくて、考えさせられることが多かったです。そういう部分でも、腐らずやってこれたかなと思います」

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