• 防府競輪場開設71周年記念周防国府杯争奪戦10/31〜11/3

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 防府 10/31

久保田泰弘

久保田泰弘

 防府競輪開設71周年記念「周防国府杯争奪戦」は11月3日に4日間の熱戦に幕を下ろした。結果は地元のエース、清水裕友の大会3連覇。3連勝で決勝戦に勝ち上がった宮本隼輔には復調気配があるし、地元記念初参戦の久保田泰弘はシリーズ3連対。準決勝のあとに桑原大志が話した「山口の未来は明るいかな」という言葉どおり、これからの山口支部を引っ張っていく3本の矢が結果でも内容でも存在感をアピールした。

 久保田泰弘は地元記念どころか、今年1月にS級に上がってから初めて迎える地元戦。初日のあとには「声援がめずらしくあったんで、うれしかった。顔見せから涙が出そうになった」と話していたが、その声援に応えるようかのように4日間、縦横無尽の走りを見せた。

 「初めての地元記念は想像以上に緊張した。好き勝手にやったというか、好き放題できたけど脚が足りなかったですね。最終日は竹内(雄作)さんのかかりに中切れしそうになったし、9着になるかと思った。やっぱり脚ですね。とんでもない人たちを肌で感じられたし、脚を上げて来年は決勝に乗りたい」

市橋司優人

市橋司優人

 33バンクでの開催ということもあり、今シリーズは自力型の活躍が目立った。市橋司優人は初めての記念準決勝で3着に入り、記念初優出。連勝で勝ち上がった10月佐世保に続き、ヒットを飛ばした。

 「前回も仕上がってたけど、感じは(10月)松戸G3から良かった。乗り方を半年ぐらい前から変えて、ちょっと(ハンドルの)ステムを短くしたぐらい。そこからは特に何も変えてないんですけどね。S1も見えてきたんで頑張りたい」

 藤根俊貴は二次予選で山本伸一と壮絶なもがき合い。最終日の1勝に終わったが、4日間レースの主導権をにぎった。

 「ちゃんと主導権を取るレースはできてるし、成績がついてくればもっと良くなると思う。末脚がもうちょっとだけど、こうやっていい材料が増えてくると自信にもなりますね。セッティングは出て、あとは体自体が戻ってくれば。まだまだ改善できるところはある」

飯野祐太

飯野祐太

 オープニングレースを自力で制した飯野祐太。7月青森の2勝はいずれも番手回りだっただけに、自力では今期初勝利となった。

 「7車では自力で1着取れないのに、9車で取れるなんて…。ずっとナショナルチームの練習をやってたけどダメで、10月川崎のあとに練習を元に戻した。そしたらいい感じになりました。セッティングもそうだし、色々試して元に戻ってる感じ」

小森貴大

小森貴大

 小森貴大は2日目に8月函館函館G3の初日以来となる、およそ3カ月ぶりの勝ち星を挙げた。

 「収穫のある開催だったと思う。初日は自分にビビッて自信のなさがレースに出た。最終日は相手(島川将貴)にビビッて早めから踏んでしまったけど、あれを自分の距離にできるように。まだまだ航続距離が短いので、それを伸ばせるように練習したい。自分の走り(先行)をもう1回確立できるようにですね」

久米詩

久米詩

 最終日6Rに行われたガールズ フレッシュクイーンでは久米詩が優勝。逃げる野本怜菜の3番手から直線鋭く突き抜けた。

 「(吉岡)詩織に出切られてしまうと後ろになってしまってたので、展開に恵まれました。(勝ったのが比嘉真梨代か自分か)わからなくて、帰ってからわかった感じ。これからはもうちょっと自力を出して長い距離を踏めれば。競輪祭(ガールズグランプリトライアル)に向けていい流れが作れたと思う」

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