• 立川競輪 KEIRIN GRAND PRIX201912/28〜12/30

KEIRINグランプリ

ナショナルチーム2人のスピード勝負

脇本雄太

脇本雄太

新田祐大

新田祐大

清水裕友

清水裕友

  •  今年は立川競輪場で争われる輪界最大のイベント「KEIRINグランプリ2019(GP)」の号砲が、12月30日に鳴らされる。競輪選手なら誰もが憧れる夢の舞台にふさわしい9選手が立川に集結する。優勝賞金1億円超をかけた一発勝負の栄冠に輝くのは…。また、シリーズ初日の28日には「ガールズグランプリ2019」、2日目の29日には「ヤンググランプリ2019」が行われる。

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インタビュー

中川誠一郎

中川誠一郎

  • G1V2はダテじゃない

  •  今年は2月全日本選抜、6月高松宮記念杯とG1戦2冠の偉業を達成。40歳にして、全盛期を迎えている。
     「ちょっとデキすぎですね。全日本を獲って気持ちに余裕がありすぎて、逆に難しいところもありました」
     グランプリは16年以来、3年ぶり2度目の挑戦になるが、気負いはまったくない。
     「地元の熊本記念に向けて仕上げた反動で競輪祭はダメだったけど、1カ月あるので、展開が向いた時にしっかりモノにできる状態には仕上げたいと思ってます」

松浦悠士

松浦悠士

  • 強力タッグでV狙う

  •  競輪祭で決勝進出した時点で完走すればグランプリは確定だったが、平原康多を飛ばしてまくった清水裕友をかわしてG1初優勝。「タイトルを獲って出られるのが本当にうれしい」。最高の形でグランプリ初出場を決めた。
     昨年暮れに地元で記念初優勝を飾ってから、次の目標はグランプリだった。「1年間頑張ってきて良かった」と喜んだのもつかの間、「獲るって強い思いを持って」と暮れの大一番に頭を切り替えた。本番も清水との中国タッグでビッグ連覇を狙う。

脇本雄太

脇本雄太

  • 進化した姿を披露

  •  昨年のオールスターで初タイトルを獲得。その後は寬仁親王牌を制し、今年はゴールデンウイークのダービーで4連勝。86年の滝沢正光氏以来となるダービー完全Vを飾り、“脇本一強時代”を印象づけた。
     「(東京五輪まで)突き進むことを決めているので、止まることはないと思います」
     東京五輪を来年に控え、出場枠確保のため、ナショナルチームの活動が優先。オールスター以来となる競輪でも、GP制覇でさらなる進化をファンの前で証明してみせる。

佐藤慎太郎

佐藤慎太郎

  • 夢をあきらめず13年

  •  優勝は3月平の一度だけ。それでも今年は2月全日本選抜、8月オールスターで決勝2着に入るなどビッグレースで活躍し、13年ぶりのグランプリ出場を決めた。
     「今年はG1で決勝に進みたい。その気持ちで来た感じ。最後のグランプリかなっていう思いがあったし、それもモチベーションになった」
     メンバー最年長だが、「北では完全にエース」と評価する新田祐大の番手がある。「どんなレースをされても納得。好きに走っていい」。後輩を信じてゴール勝負にかける。

清水裕友

清水裕友

  • 大胆不敵な走りが魅力

  •  今年はタイトルにあと1歩届かなかったが、G1優出は4回。S班として1年間を全力で戦い抜いた。
     「前半戦は怪我もあったんですけど、(5月)ダービーで(決勝)2着に入れたりして良かったですね。中盤は調子を落としてキツかったですが、状態は上がってきてます」
     昨年のグランプリは単騎だったが、今年は松浦悠士とタッグを組める。
     「グランプリは1年間、頑張ってきたご褒美だと思ってます。その時、その時の状況判断をしっかりして、1着を狙っていきます」

郡司浩平

郡司浩平

  • 万全の調整で初の大舞台へ

  •  グランプリ出場争いのボーダーで迎えた11月の競輪祭は二次予選Bで落車。無念の途中欠場となったが、9番目のシートに滑り込んだ。
     「競輪祭は落車してしまい、自分が思っていた形では終われなかったんですが、グランプリ出場が決まってホッとしています」
     初出場のグランプリ。万全の状態に仕上げて挑む。
     「怪我のほうは擦過傷くらいです。1カ月、計画的に練習します。失うものは何もないので、しっかり力を出し切るレースをします」

新田祐大

新田祐大

  • 世界の脚で今年こそ決める

  •  出走機会が限られるナショナルチームの新田にとっては、今年最後のG1となったオールスター。獲るしかない状況でモノにした。
     「(ワールドカップを終えて)日本に帰ってからは、普段通りにナショナルチームでトレーニングをして、グランプリに挑む流れ。その日までとにかく自分の準備をしっかりするだけですね」
     オールスター以来、4カ月以上ぶりの競輪も戸惑いはない。世界と互角に渡り合う爆発的なパワーで、競輪ファンの度肝を抜く。

平原康多

平原康多

  • 楽しみな単騎戦

  •  今回は関東ただ一人のグランプリ出場。「関東勢と走れないのはレアですね」。初出場した08年大会以来の関東が一人。しかも今回は単騎になりそうだ。
     「ある意味、楽しみです。責任は自分にしかない。いい意味で好き勝手に走れるので」
     スピード競輪に対応するために、「かなりフレームを試した」1年だった。思うような結果は残せなかったが、まだ最後に大一番が残っている。
     「今年は失敗のほうが割と多かったけど、最後に集大成として頑張りたい」

村上博幸

村上博幸

  • 2年連続で頂上決戦へ

  •  4年ぶりのS班に返り咲いた19年。10月寬仁親王牌を制して2年連続のグランプリ出場を決めたが、「寬仁親王牌は優勝したけど、同時に力の差を痛感した開催。今年はG1で苦しい戦いが多かった」と、この1年を振り返る。
     S班としての重責を担いながらも、出げいこを増やすなど練習面でも挑戦し続けた1年だった。これが自身4度目のグランプリ。「調整はうまくできると思うので、燃え尽きられるように頑張ります」と静かに意気込みを語った。

ヤンググランプリ

松井宏が個の戦いを制す

松井宏佑

松井宏佑

松本貴治

松本貴治

南潤

南潤

ガールズグランプリ

小林、児玉の頂上決戦

小林優香

小林優香

児玉碧衣

児玉碧衣

石井寛子

石井寛子

寺内大吉記念杯競輪(GP別層)用

総合力高い鈴木

鈴木竜士

鈴木竜士

  •  毎年恒例の「寺内大吉記念杯競輪」が今年もオールS級の10個レースで開催される。後半戦に入り勢いを増す鈴木竜士を中心視したが、山崎芳仁、園田匠に渡部哲男らビッグレースでの実績豊富な選手も多く、ハイレベルな優勝争いになることは必至。2着権利の予選から激しい争いが繰り広げられそうだ。

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推奨選手

畑段嵐士

畑段嵐士

  •  Pick Up 1

  •  12月別府記念では逃げて、まくって、さばいてと変幻自在な走りで着以上の動きを見せていた。調子は間違いなく良好で、動きも軽快。ここも前々に攻めのレースで上位陣を翻ろうする。

岡田征陽

岡田征陽

  •  Pick Up 2

  •  今年は落車も少なく、後半戦からは成績も安定してきた。前期は失格2回で年明けからは2002年前期以来のA級落ちが決まっている。地の利もある地元戦でS級最終戦をいい形で締めたい。

三登誉哲

三登誉哲

  •  Pick Up 3

  •  練習中の交通事故で3カ月近く実戦を離れたが、復帰戦となった12月玉野では2着とブランクや怪我の影響を感じさせない走りを見せた。はまったときのスピードは上位にも十分通用する。

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