検車場レポート
丸山 啓一 静岡 74期 |
順番が巡ってきた宿口陽一が、宮越孝治を打鐘の2センターで押さえて先行策に出る。6番手の亀井久幸はすぐさま巻き返すも、出切れずに番手の外で併走。亀井の仕掛けに離れた丸山啓一だったが、2コーナーで自ら踏み上げる。ジワジワと前団に迫り、ゴール寸前でまくり切った。
「無理矢理なら亀井に付いていけたけど。駆けているのが宿口だし、ちょっと厳しいかなと。亀井には悪いことをしましたね。いろんな意味で余裕がなくて。(自力に転じてからは)亀井に付き直そうとも思ったんですけど、藤田(竜矢)君にもっていかれていたので、そのまま踏みました。今年初勝利と言うか、そもそも白星は(昨年の6月取手記念以来で約)一年ぶりくらいです。しかも、記念の勝ち上がりなので嬉しいですね」
亀井の猛攻を凌いだ宿口陽一は、2着に逃げ粘る。地元記念の勝ち上がりを決めるも、レース後は「悔しいしかない」とうなだれた。
「駆けやすいメンバーだったし、すんなりだったので3人で決まるかなと思ったけど。藤田さんも勝ち上がれなかったし、あれで(1着に)残れていないので弱い。緊張していたところもありますね。焦っていました」