検車場レポート
福島 武士 香川 96期 |
久米康平にフタをして赤板で先頭に立った飯田憲司は、1センター過ぎから加速して先行態勢に入る。後方になった久米はすかさず反撃に出ようとするが、飯田のスピードが良く仕掛けられない。久米ライン3番手の三浦稔希が切り替えて、久米は8番手に陥って最終回へ。逃げる飯田に、5番手からまくった河村雅章が襲い掛かるが、番手の山本健也が3コーナーでけん制。久米から切り替えて、河村を追った福島武士は、コースを縫うように飯田と山本の間を鋭く伸びて白星を挙げた。
「ジャンでもうダメかと思ったけど、なんとか(勝ち上がりの)4着までにと思って。できれば久米を抜いて1着っていうのが良かったけど。三浦さんの切り替えがあって、久米も仕掛けるタイミングがなくなりましたね。(最後は)イチかバチかでしたけど、良かったです」
単騎の平沼由充は、主導権を握った南関ラインの4番手にポジションを取る。最終2センターからは、福島のコースをなぞるように追い込んで2着。
「何百レースぶりかの気持ちがいいレースでした。6番(坂西佑介)が内を締めていたので、(最終)3コーナー過ぎて空いたとしても、詰まるなと思って。9番(福島)をいい目標にして、サッと動けました」