検車場レポート
伊藤 成紀 大阪 90期 |
仕掛ける順番が回ってきた中井俊亮が、赤板の1センターで先頭に躍り出る。別線を警戒しながら、そのまま先行態勢へ。打鐘、最終ホームと一本棒で通過すると、4番手を確保した田中晴基が1センターから踏み上げる。これを番手の松岡健介が執拗にブロック。すると、近畿3番手の伊藤成紀が、直線で中のコースを伸びて白星をさらった。
「田中君が張られたら、外を踏もうとも考えていたんですけど。神山(雄一郎)さんが内に来るかもしれないし、締めていました。ちょっと踏むのが早かったかもしれないですね。後ろに食われることが怖かった。でも、(突き抜ける)自信はなかったです。ここに向けて半年調整してきて。勝てたこともそうですけど、勝ち上がれたことが素直にうれしい」
松岡健介は伊藤に交わされて2着。しかしながら、番手の仕事をきっちりと遂行してラインを盛り立てた。
「中井君が頑張ってくれたのが嬉しかったです。伊藤君も3番手を固めますと言ってくれたし。神山さんは内に来ると思って内ばかり気にしていたら、外に見えて。技術というより、中井君が勝手に残ってくれましたね。(着の)順番どうこうよりも、3人で決まってよかったです」