検車場レポート
渡邉 一成 福島 88期 |
赤板でハナに立った浅井康太の上を、松浦悠士が叩いて先制。すかさず吉澤純平が巻き返しを図るが、松浦に合わされ、小倉竜二のブロックを受けて力尽きる。両者のモガき合いを冷静に中団で見ていた渡邉一成は、最終2コーナーからまくり出す。好回転で松浦を抜き去ると、そのまま後続を突き放して初日特選を制した。
「思っていたよりも、展開が早く動きましたね。吉澤が早めに仕掛けて浮いちゃって、小倉さんに仕事をされていたので、仕掛けるタイミングと被ったらダメだしと思って。冷静に位置も取れたし、単騎のレースとしては良かったんじゃないですかね」
まくった渡邉を追いかけた浅井の後位から、園田匠が伸びて2着に入った。
「(7月)奈良で失敗していたので、とりあえず(333バンクの嫌なイメージが)払拭できて良かったです。(浅井は)脚を使っていたので。自分は余裕はあったし、タテ脚も問題ないです」
最終2センターで小倉のけん制もあって、渡邉と車間が空いた浅井康太だったが、3着でゴールした。
「(最終)1センターで仕掛けようとしたけど、吉澤がいたから止めたら、その瞬間に(渡邉)一成が行きました。(渡邉が)行くだろうとは思っていたけど、自分でいかないととは思っていたので。ただ、トップスピードが全然出てないです。ローラーとか負荷がない時は良いんですけど、競走ではパワーがすごい落ちているなって感じます。そのパワーをどういう風に出しいて行くかが課題ですね。競走の感覚で、悪い部分の修正をして、悪いところが少しでも良くなれば」