検車場レポート
山本 伸一 京都 101期 |
インを切った松川高大を打鐘で古性優作が押さえると、さらに打鐘4コーナーから金子哲大が叩いて主導権。古性は車を下げずに1コーナーで藤原憲征を飛ばして番手を奪う。中団に松川が入り、飯野祐太は後方となり動けない。絶好の態勢で4コーナーを迎えた古性が早めに抜け出すと、追走の山本伸一が鋭く差し切った。
「古性君は凄いですね。逃げても構わないって感じで踏んでいるし、叩かれればああやって捌くこともできる。後ろに付いてホントに参考になります。僕は落車明けで好調とは言い難いけど、やれることをしっかりと」
俊敏な立ち回りで番手を奪った古性は、高い総合力を見せて近畿ワンツーを演出した。
「打鐘である程度流れたので、そのまま先行かなと思ったけど、(金子が)それ以上の勢いできたので。(インで)粘ったのは、最初からの作戦ではなくて、瞬時の判断です。直前まで和歌山バンクで近所に住んでいる郡山久二さん(大阪・55期・引退)に練習を見てもシゴいてもらったので、初日の感覚は(疲れが残り)重かったけど、日ごとに軽くなるはず」