検車場レポート
金子 貴志 愛知 75期 |
打鐘後3コーナーから小川真太郎が前団を叩くと、4コーナーから金子貴志もスパートして主導権を奪取。番手回りの志智俊夫が絶好の展開から抜け出した。
「(金子と)大まかな流れの話はしたけど、具体的な戦法の話はしてしていない。それでも、ドンピシャのタイミングで仕掛けて風を切るんだから凄いよね。踏み出しはヤバくて離れるかと思ったほどだけど、追い付いてからは余裕ができた。最後は何とか抜けましたね。調子はバッチリです」
最終ホーム前にスパートして2着に粘った金子は、この一戦で通算賞金獲得が10億円を突破。記者陣から指で「10」のポーズを要求されると、笑顔で応えてくれた。
「(10億円突破に)そうなんですか?知らなかったですよ。まあ、プロである以上は1円でも多く稼ぐことは大事なこと。今日は先行する(決まり手はまくり)タイミングが来たので仕掛けたけど、ワンツーが決まって良かったです」
金子に叩かれた小川は、3番手に収まるもまくり返すことができなかった。
「誰が逃げる形でも、3番手に入る展開が理想だった。後ろから声もかかったので2車は出したけど、僕が車間を詰め過ぎたので、思ったように車が出なかった」