検車場レポート
市橋 司優人 福岡 103期 |
後ろ攻めの藤井昭吾が赤板で中団の蕗澤鴻太郎にフタをして打鐘で飛び出して主導権。蕗澤がすかさず巻き返しに出るも藤井が踏み上げて叩けない。番手の芦澤大輔が位置を確保しようと中団の市橋を締め込むが、耐えた市橋が1センターで蕗澤を張った筒井裕哉を掬って2コーナーから一気にまくると筒井の猛追を振り切って押し切った。
「地元でしかも記念で1着スタートなんてかなり嬉しい。緊張した甲斐がありました(笑)。ホームで芦澤さんに締め込まれた時点で腹を括れた。あれで内に行くしかないなと。あれがなかったら、外を踏んで車間を空けていた筒井さんに合わされていたと思う。後ろには申し訳ないことをしたけど、内が空いた瞬間に入れているし、反応はできていますね」
筒井裕哉は市橋に掬われると自力に転じてまくる。ゴール前で市橋を捕えたように思われたが、タイヤ差で2着。
「絶対抜いたと思ったんですけどね。あそこで内にこられていなかったら、藤井君を残せていたと思う。それにしてもフレームが良い感じ。今開催から10年前に使っていたフレームを引っ張り出してきて使ったけど、軽くて乗りやすいし良い。良い感じで進んでいる。市橋君を捕えたと思っただけに悔しい2着ですね」