都内でグランプリ共同記者会見 ~グランドニッコー東京台場~
4人近畿の並びは現状では決まらず
平塚で3年ぶりにグランプリが開催。優勝賞金1億4600万円(副賞含む)をかけた輪界最高峰の一発勝負「KEIRINグランプリ2025(GP)」が、12月30日に平塚競輪場を舞台に行われる。19日に都内のグランドニッコー東京台場にて「KEIRINグランプリ2025シリーズ」の共同記者会見と前夜祭が行われた。
平塚市の落合克宏市長は、「(3日間の)売り上げ目標は145億円です。入場者は令和史上最高となる32000人を目指して、必ずや達成できると思っています」と、冒頭の挨拶で豊富を語った。
8月の女子オールスターでグランプリスラム、11月の競輪祭女子王座戦で年間グランドスラムを遂げた佐藤水菜(神奈川・114期)が、シリーズ2日目の29日に行われる「ガールズグランプリ2025(GP)」の絶対的な存在。佐藤は世界選手権のケイリンでも連覇を果たし、「今年一年はグランプリスラムを達成できて、競技の方でも2回目のアルカンシェルを獲ることができて、すごく順調にいきすぎた一年でした」と、ここまでを振り返った。
また、念願でもあった地元のグランプリ出場を果たした尾崎睦(神奈川・108期)は、「前回の平塚のグランプリを出られなかった分も一生懸命、頑張ります。自分のなかでは、いままでで一番充実した一年だったと思います」と、地元ファンの声援を力に変えて、グランプリの舞台でも持てる力を発揮したい。
今年からはガールズグランプリの覇者には、男子のグランプリ同様に、来期のシリーズから出場するすべてのレースに1番車が与えられる。それだけに注目度はさらに高くなった。
大一番の「KEIRINグランプリ2025(GP)」では、近畿4人の並びが現時点では決まらない、例年では異例の会見となった。10月の寬仁親王牌でのウォーミングアップ中の怪我から長期の戦線離脱を強いられている脇本雄太(福井・94期)は、現状と並びについてこう説明した。「寬仁親王牌のアクシデントで、ヒジの手術をした。手術が終わってから2週間ほど、まともに動けなくて、トレーニングもほとんどできなかった。でも、競輪祭のちょっと前ぐらいから自転車に乗れるようになった。室内でのトレーニングがメインなんですけど、そこで調整している感じです。近畿の並びに関しては、僕の体の状態も含めた一存なんで、ほかの3人に対しては申し訳ない。体の状態を含めて、最終的にグランプリの前日までにはしっかり答えを出したいと思います」。
地元、平塚では3度目のグランプリとなる郡司浩平(神奈川・99期)は、3年前に3着だった雪辱を果たしてのグランプリ初制覇を目論む。いまの競走形態では、1番車は大きなアドバンテージ。「1番車なので内枠の利を生かして考えて走りたい。単騎でもチャンスをみて走りたい」と、あくまで阿部拓真(宮城・107期)次第にはなるものの、単騎での戦いを見据えた。