木村皆斗が最多タイの4Vを達成 ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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同期同級生トリオ(左・石塚慶一郎、中・木村皆斗、右・木村佑来)
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木村皆斗
PIST6最年少チャンピオン
逃げてまくってと完全V

 千葉市にあるTIPSTAR DOME CHIBA(旧千葉競輪場)で開催された、『PIST6 Championship 2022-23』4th Quarter PIST6カップ1は、12月13日(火)に最終日が行われた。
 
 決勝には優勝候補の若手4名が順当に勝ち上がり、実績断トツの木村皆斗が好枠を存分に生かして、2番手からのまくりで完全Vを果たした。今回が自身4度目の優勝で8月に行われた2nd Quarter ファイナルラウンド以来のタイトル獲得となった。2着には終始後位を追走していた石塚慶一郎が続いて、3着には3周先行と堂々の競走を披露した木村佑来が逃げ残った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から木村佑来-木村皆斗-石塚慶一郎-小峰烈-國廣哲治-村田瑞季。残り3周半を過ぎた辺りで村田が進出を開始するも、木村皆は車間を切ってその動きをけん制。その後は木村佑が徐々にペースを上げていき、そのまま先行体勢に入り一本棒のまま残り1周を迎えた。木村皆は後ろの状況を確認して残り半周で車を外に持ち出すと一気にスパートを開始して先頭でゴール板を駆け抜けた。

 「1着を取れて嬉しい。たまたまだけど同期3人の並びだったし、表彰台にも3人で上がれてそれも嬉しかった。(決勝を振り返って)一番後ろの村田さんが仕掛けてくるだろうと思ったので、車間を切ってけん制してそこから力勝負をしようと考えていた。きつかったけど残り半周で踏み出した時に、このまま踏み切れば勝てると感じた。(今シリーズを振り返って)自分の思っていた事と実際の走りが噛み合っていた部分もあるし、もっとやれたなと思う事もある。来期からはS級に上がるので、PIST6の走りを生かして良いレースをしたい。(最多タイの4Vを達成して)自分の優勝はA級戦のも入っているのでまだ先輩達と肩を並べたとは思っていないし、これからも頑張りたい」
 
 SA混合シリーズを含んではいるが、今回の優勝で伊藤信や根田空史といった偉大な選手達と並ぶ最多タイの4Vを達成した木村皆。競輪では来期から初のS級へと戦いの舞台を移して、さらなる成長を遂げるに違いない。次回はS級戦士として前人未到の5Vに挑む。

髙野航記者

2022年12月13日 21時26分

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