舛井幹雄が300勝と地元V奪取だ ~四日市ミッドナイト~

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舛井幹雄
ベテランは元気一杯
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山口拳矢
レベルの違う脚で連勝を伸ばす

 本日27日開幕の四日市ミッドナイトは、地元の舛井幹雄を中心視する。今期は15年後期以来の降級となったが、初戦の7月富山から手堅く優参。前期のS級最終戦でも決勝進出を果たしたし、随所に白星も挙げていた。今回は同県の谷口明正を援護して、持ち前の鋭い差し脚を発揮しよう。谷口も7月福井で完全Vを飾るなど怪我から完全に立ち直った。中部勢では、S降りでタテ脚も秘める篠原忍や三浦稔希にも警戒したい。
 S級では苦戦が続くようになってもブレずに積極策を貫く佐川翔吾を筆頭に、6月当所を連勝で優参するなど売り出し中の鮫島康治、昇班直前はVラッシュだった井坂泰誓と、機動型がそろった大阪勢も侮れない。また、田中俊充金山栄治の福井支部コンビも目標つかめば台頭しよう。

 失格点に成績不振もあって15年後期以来の降級となった舛井だが、まだまだ衰えはない。「練習とセッティングを大幅に変更したりしたのがモノになってきた」と、前期5月名古屋、6月当所で決勝に乗るなどは盛り返してきた中での降級で、初戦の7月富山は623着と手堅く優参を果たしている。
 60歳過ぎまで現役で走った師匠の竹田恵一(28期・引退)を目標とし、根っからの自転車好き。48歳と言う年齢を感じさせない選手だ。前記の6月当所戦では、進化続く弟子の皿屋豊と3日間連係してさらにモチベーションも上がった。通算300勝まであと1勝。“走りだすと忘れてるんですが”。この地元戦でメモリアルを達成だ。

 チャレンジ戦は117期勢対決。中でも山口拳矢、仲野結音の2人の実力が抜けている。ロードで培った地脚が武器で、本格デビュー戦の7月豊橋を豪快まくりで制した仲野も今後が楽しみな選手だが、注目と言えば山口をおいていない。山口幸二(62期・引退)の次男という血筋、在所2位という実績を超えた凄さ。ルーキーシリーズは5月小倉、6月伊東を走ってともに完全V。しかも、小倉の決勝の上がりタイムは破格の10秒6と驚かせたが、本格デビュー戦の7月名古屋ミッドナイトも期待に違わぬ完全優勝で、しかも後続に8車身差を付けた決勝の上がりタイムは10秒7!! “ルーキーシリーズより緊張して大変でした。準決は軽くてどこからでもいける感じだったが、決勝は重くて。タイムも出てないと思います”と本人は振り返っていただけに、これには解説していた加藤慎平氏もびっくり。“強すぎて感覚がおかしくなっているんですかね。彼はスピードに加えてレースセンスがいい。(初手が)どの位置からでも勝負所ではいい態勢を作っている”と舌を巻いていた。長距離を踏んで勝負するタイプではないが、緩んだところがあれば迷わず仕掛けて出る。ここも前々に攻めての快速発揮で優勝はほぼ確実だ。

権田浩一記者

2020年7月27日 13時03分

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