松浦悠士が高松記念を連覇 ~高松競輪場~

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松浦悠士
表彰式でトロフィーと花束を掲げる
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ゴール線めがけてハンドルを投げる⑦番車の松浦悠士
後輩の想いに応えたV

 2月7日高松競輪場で、開設70周年記念「玉藻杯争覇戦」の決勝戦が行われ、S級S班の松浦悠士選手(広島・98期)が優勝した。

 松浦は「体の方は筋肉痛が出るくらいきつかったけど、最後は同県の町田君の頑張りがあったので気持ちで勝った感じです。苦しかったんですけど、町田君と結果とかは考えずにしっかり眞杉君と力勝負で良いレースをしてくれと言っていたので、僕も平原さんとその後勝負になると思ったので皆で良いレースをしようって」と、後輩の気持ちに見事応えて玉藻杯争覇戦を連覇。昨年は自力での優勝だっただけに、後輩とラインを組んで優勝できた喜びはひとしおだろう。

 レースは初手で後方となった町田太我(広島・117期)が赤板から上昇しようとするも、正攻法で構えた眞杉匠(栃木・113期)が突っ張って主導権を譲らない。ハイピッチで駆ける眞杉が先頭のまま最終ホームを通過。4番手の外まで踏み上げた町田だったが、1コーナーで力尽きる。「町田君の方が(眞杉より)力があるかなって思っていたので叩けるかなって思ったんですけど、眞杉君も気持ちを入れて踏んでいたので、厳しくなりました。けど、その後はしっかり良い判断ができたかなと思います」と、松浦は自力に転じて2コーナーから踏み上げる。その動きを察知した平原康多(埼玉・87期)も合わせてバックから番手まくりを放つ。平原が押し切るかと思われたが、松浦は「阿部さんが結構きつそうだったので、一回そこで平原さんの番手で休ませて貰いました」と3コーナーで阿部大樹を締め込み平原の後位を奪うと、最後は渾身のハンドル投げで平原を交わして優勝をつかみとった。

「かなり皆消耗していて、最後は本当に苦しかったんですけど、同県の後輩が頑張ってくれたので、そこ(気持ち)だけですね最後は。今回は状態が万全でなく、本調子じゃない中でもこうやって決勝戦に上がれてしっかり優勝できたってことが今後に繋がると思います。これでやっと全日本選抜、ダービーに向かってやっていけるのでしっかり調子上げて万全の状態で迎えられるように精一杯頑張るので応援を宜しくお願いします」と次節に控えるG1に向けての抱負を語った。

本吉慶司記者

2021年2月7日 16時54分

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