地元勢が気迫あふれる走りを披露 ~松戸競輪~

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鈴木裕
オールスターの悔しさを晴らす
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根田空史
完全復活の狼煙を上げる
決勝戦も再連係

 松戸競輪F1ナイターは21日(日)に2日目が行われた。準決勝11Rは地元の鈴木裕(千葉・92期)が、根田空史(千葉・94期)を差し切って地元ワンツー。圧巻の競走でファンを魅了した。

 後ろ攻めから根田が残り2周半で押えて、そのまま先行。坂井洋の巻き返しを鈴木が阻み、最後は鈴木が差し切って地元ワンツーが決まった。1着の鈴木はまず根田の走りを称え、自身の状態も交えてこう振り返った。
 「根田が強過ぎた。自分で2周半で動かして、そのまま駆けて。赤板からの1周が19.4、ラスト1周が19.4ですよ。これって相当良いタイムですからね。車間を空けたら離れるし、正直どうしようって感じでした。でも、それに付いていけて差せたので感触はかなり良い。オールスターで順延も含めて8日間競輪場にいたのに、ほとんど負け戦だったから精神的にすごいやられちゃって。正直くだらない時間を過ごしましたよ。その分も今回は気持ちも入っています」

 別線完封の逃げを打った根田の強さはすさまじかった。初日の後には「全然駄目」と言っていたのが嘘のようだ。
 「たまには押え先行もやっておかないと。初日の一走で心臓が回りましたね。刺激が入ったってことです。たしかに2周のタイムは良かったけど、ラスト半周の上りタイムはまだまだ。やっぱり最後はタレているし、もうコンマ2秒くらいは良くしたい。鎖骨骨折からずっと悪かったけど、ワイヤーを抜いて良くなったし、底は脱しましたね。決勝はかなり良いメンバー。でも、その分やりがいはありますよね」
 実績上位の中近勢や、勢い抜群の関東勢もいるが、地元勢が決勝でどこまで意地を見せるのか、大いに期待したい。

熊谷洋祐記者

2022年8月21日 21時56分

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