守澤太志が3度目の記念制覇! ~四日市競輪場~

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守澤太志
トロフィーと花束を抱えて笑顔で写真撮影
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ゴール前で③守澤太志が浅井と坂口に伸び勝ちV
勢いに乗って競輪祭を迎える

 11月13日(日)に四日市競輪開設71周年記念『泗水杯争奪戦』GⅢの決勝戦が行われ、S班の守澤太志(秋田・96期)が昨年6月の別府記念以来3度目の記念優勝を達成した。

 「前検日に『宿口さんが京王閣記念を獲ったからS班で今年の記念を獲っていないのが自分だけになった。自分は今回が最後なので頑張りたい』って冗談半分で言ったけど、本当に獲れるとは」とそのコメントが言霊になったかのように競輪祭直前の開催で見事、勝ち切って見せた。

 「初日から凄い声援をお客さんから頂いていたから凄く嬉しい。調子はあまり良くないと思っていたけど、前回の親王牌で勢いづいたというか。そこで勢いを貰ったと思う」と新車を投入して日々試行錯誤していた中でも前回の親王牌準Vの勢いと声援を力に変えて、優勝をつかんだ。
 
 「スタートは前の方で内枠2人(古性、浅井)を見てどこを取るかでしたけど、理想の位置でした。南関勢は切ってくれると思ったけど、坂井君が判断良く切ってくれて良かった。そこからは橋本君がいつくるかで、遅ければ駆けますと坂井君が言っていた。それで(坂井が)駆けそうだなと。彼のダッシュが良過ぎて(最終ホームで)口が空いてしまって凄いなと。後ろに浅井さんがいるのはわかっていたからどうにかしたいなと。(浅井をもって)いき過ぎると内にくると思っていたけど、(坂口に)こられましたね。隙がないですね」と坂井と組んだ作戦通りにレースが運び、別線の動きを注視しながら最後の直線へ入った。

 「(ゴール前は)内外いて、いかれたかと思って(自分が優勝したかは)わからず。敢闘門入ってからも誰?って感じだったので、ガッツポーズは控えました」と確定板に表示されるまで優勝の確信がなかった様子。

 「今年は記念で成績を残せず情けなかったけど、最後の最後で獲れて良かった。自分は差し脚が持ち味ですけど、連日、オッズを見てビビッていました」と今年1年、勝ち切れないレースが続いた中での優勝でホッとした様子と笑顔がこぼれた。

 「グランプリに出るのが1年間の目標だったので、ここで賞金を上積みできたのは大きい。競輪祭で成績を残してグランプリにいきたい」と早くも次のG1競輪祭、そして年末の大一番に照準を合わせた。

 「(連日、試行錯誤したけど)セッティングはイマイチなので、競輪祭までに考えたい。今回は伸びもイマイチで、前が頑張ってくれて連日、前の方でバック線を通過できていた。決勝も坂井君の頑張りに尽きますからね。毎年、この時期は賞金でピリピリしているからグランプリに向けてもこれで楽になりました」と賞金争いを気にする必要がない中での次走、競輪祭。そこまで日数はあまり残っていないが、改善する部分は明確で更なる進化を遂げて今年最後のG1に挑む。

池端航一記者

2022年11月13日 21時47分

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