山口拳矢が第77回ダービー王の称号を手に ~平塚競輪場~

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山口拳矢
高らかに賞金ボードを掲げる山口拳矢選手
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表彰式でインタビュアーの父(山口幸二・引退)と記念撮影
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番手まくりを放った清水を1/8車輪差で追い込んだ
初のG1決勝の舞台で初タイトルを奪取 

 5月7日(日)に平塚競輪場で行われた第77回日本選手権競輪の決勝戦は単騎で臨んだ山口拳矢(岐阜・117期)が先手ラインに乗って最後の直線で外を強襲。犬伏湧也を目標に番手まくりを放った清水裕友をゴール寸前で追い込みゴール線を駆け抜けた。デビューから2年と11か月でのG1初タイトル。2021年9月の共同中心者杯以来となる2度目のビッグ制覇を達成した。
 
 スタートでけん制が入り、近畿勢が正攻法に構える。脇本雄太が青板周回のバック線過ぎから誘導員との車間を空け始めると、6番手の位置から上昇してきた犬伏湧也が押さえて赤板過ぎ1センター付近から全開スパート。中団5番手に追い上げていた新山響平が車間を空けながら間合いを取っていたが、清水裕友が最終2コーナー過ぎに自力に転じて一気に踏み込む。新山響平は最終3コーナーで外に浮いてしまうと、佐藤慎太郎が2センターで内へと切り込む。中四国ラインを追い掛けていた山拳矢は佐藤慎太郎に掬われそうになりながらも直線で力強く外を踏み込みゴール線を突き抜けた。

 【山口 拳矢(1着)】
「ちょっと信じられない気持ちの方が大きいですね。でもなんとなくですけど(優勝した)共同杯の時と同じ感じでただの予感ですけど感じていたんで。決勝が目標だったんもで優勝はまだまだ先かなって思っていたんで嬉しいですね。あの並びなら犬伏が先行するかなって思っていましたし、清水さんも(番手から)出ていくタイミングも巧いと思っていたので。前しか見ていなかったので、後ろの状況はわからなかったですね。2コーナーで行こうと思ったんですけど清水さんが出て行ったので。あとはもう被る前に行くしかないって。踏んだ感じは良かったんですけど、慎太郎さんにブロックされてスリップしたので、それでどうかなって。でも(ゴールまでの)距離は短かったので最後まで踏み切りました。(清水を)抜いた感触はあったんですけどビジョンを見るまでは確信できなかったですね。G1で優勝できると思っていなかったので衝撃が大きすぎて感情が追いついていないですね」

細川和輝記者

2023年5月7日 18時27分

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