神山拓弥が『泗水杯争奪戦』を制す ~四日市競輪場~
                                                  
                                              『まさかの4連勝で、自分が一番おどろいている』
                 11月3日に四日市競輪で行われた開設74周年記念『泗水杯争奪戦』の決勝戦は充実4車ラインを形成した眞杉匠が別線の飛びつきを許すことなく強烈な仕掛けでラインで出切ると、番手を務めていた神山拓弥(栃木・91期)が中団からまくってきた古性優作を張りながら一気に抜け出して完全優勝を達成。2019年1月の大宮記念以来となる通算5回目のG3優勝を飾った。
 号砲とともに飛び出した浅井康太が古性優作を制してS取りに出て、山口拳矢を迎え入れて中部勢が正攻法に構える。古性は稲川翔を背に中団の3番手に陣を取り、その後ろで単騎の山田英明が周回を重ねる。後ろ攻めとなった眞杉匠が青板周回のバック線過ぎから上昇していくと、気配を察知した古性が合わせて動き、眞杉の上昇を阻みながらゆっくりと先頭に躍り出る。金網近くまでバンクを登っていた眞杉は打鐘前の2コーナーの下りを使って一気の反撃に出る。合わせて踏み込んだ古性であったが、飛びつくことができず、最終ホーム手前には東日本ラインが4車できれいに出切る。後方8番手に立ち遅れてしまった山口に動きはなく、5番手まで下げていた古性が最終2コーナー付近からまくりを狙ったが、神山拓弥が外に貼りながらけん制して、最終2センターから前へと踏み込んでそのままゴール線へを一番に駆け抜けた。
【優勝者 神山拓弥選手インタビュー】
 「(初めての完全優勝となったが)今回は連日、森田(優弥)眞杉と(鈴木)竜士と前で頑張ってくれて展開が向いたので、自分でもびっくりなんですけど。眞杉もすごい気迫で先行してくれて、飛びつかせないように行ってくれたので。さすがタイトルホルダーだなっていう感じでした。まさかの4連勝なので自分が一番、驚いています。眞杉は超一流の自力選手なので、要所の判断だったり、反応も良くて。古性君に飛びつかせないように行ってくれたのがすべてだったと思います。(最終バック過ぎに)古性君を張って戻ったときに、タレてきていたんで。昨日と同じ感じで踏みました。余裕はなかったので、4コーナーを回って誰も来ないでくれって祈りながら踏んだだけですね。ここ(の開催)に来る前に眞杉と一緒に街道でもがいた感じが良かったので。それがかみ合ったのかなって思います。眞杉はSSなんで、番手はなかなか回れないんですけど。少ないチャンスで結果を出せて良かったです。このメンバーで優勝できたことは自信にもなりますね」              
2025年11月3日 21時50分
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選手詳細データ
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                        神山拓弥 選手栃木・91期