オールドルーキー皿屋豊が躍動 ~函館競輪場~

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皿屋豊
百万ドルの笑顔を見せた
バンクレコードタイを叩き出す

 第17回サマーナイトフェスティバルの初日が16日に終了。〝ヤンググランプリのようだ〟と言われていた注目の7レースは皿屋豊が勝利を手にした。

 高橋晋也-小原佑太の北日本両名以外の7人が単騎の戦い。レースは『先行主体』のコメントを出していた野口裕史が有言実行の先行策。野口を追いかけて2番手の位置から仕掛けた高橋や、その外をまくりに行った坂井洋のさらに外を皿屋がまくりきった。

 皿屋は4年前の2017年7月に34歳でデビューしたオールドルーキー。前検日にはメンバーを見るなり「ヤンググランプリみたいなメンバーじゃないですか。僕は出たことがないので、新規参入ですね(笑)」と笑い飛ばしていた。同世代!?のライバル対決を制し「完全に展開任せだったが、脚に余裕はあったしうまくはまってよかった」と満面の笑みを見せてくれた。

 スピード自慢の機動型が踏み合っただけあってレースタイムも目が飛び出るほどの数字。赤板から最終ホームまでが24秒5で、最終周回のタイムは22秒8。皿屋の上がりタイムは10秒8でバンクレコードタイだった。「バンクレコードタイみたいですね。もうちょっと思いっきりハンドルを投げれば、自分の名前を刻めたかもしれないのに」と悔しがったが、価値ある1勝であることは間違いない。
 
 準決勝(8R)へ向けても気合いは十分だ。「ビッグレースの準決勝は初めてで、いい思い出になる。できれば、決勝に行って競輪祭の権利を獲りたい。今の点数だと出れるか、どうかっていうところなので」と、初日同様の単騎で虎視眈々と一発を狙っている。

小山裕哉記者

2021年7月17日 00時34分

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