強風にも強敵にも怯まない皿屋豊 ~豊橋競輪場~

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皿屋豊
確かな手応えを手に強敵と真っ向勝負
ラインの厚みを生かして攻め切る覚悟

 1月21日(金)にシリーズ2日目を迎えた豊橋競輪開場72周年記念『ちぎり賞争奪戦』はオープニングレースから風速2.0メートル以上の風が吹き付け、気温も5℃と初日に続き重いバンクコンディションの中で行われた。上がりタイムも12秒台中盤から後半くらいのレースが多かったが、7レースを制した皿屋豊(三重・111期)は上がりタイム11秒8のまくりで取鳥雄吾をのみ込み2次予選を突破。確かな手応えをつかんで準決へと勝ち進んだ。
 
 「ちょっとジャンの所で余計な動きをしてしまいましたね。あそこは自分のミスですね。無駄な動きをせずにしっかりと仕掛けられれいれば坂口(晃輔)君とも決まっていたと思いますし。でもホームで詰まった所で行けているので脚的には悪くないですね。ここ最近、やられっぱなしの取鳥君をまくれているので。前回から新車に換えたんですけど今回(吉田)敏洋さんにセッティングを見てもらっていい感じになって、良い頃の乗り方に少しづつ近づいていると思います」
 
 準決の相手は10連勝中の原田研太朗(徳島・98期)。ラインの厚みで優っているとはいえ手強い相手との一戦となったが、怯むことなく自分のレーススタイルを貫く。
 「乗りすぎなくらい乗っている原田君が相手ですけど、自分と原田君とでは戦い方が違うので。これまでも何度も対戦して負けていることが多いですけど、同じタイプの取鳥君と対戦するのとはまた別ですからね。でも風が強くて重いのは好きですし、水を得た魚のように走れていると思います。自分は自分、原田君は原田君のレースでしっかりと力勝負がしたいですね」
 
 冷たく吹き付ける風にも10連勝中の原田研太朗にも怯むことのない皿屋豊が地元勢を背に果敢に攻めて決勝の切符をつかみ取る。

細川和輝記者

2022年1月21日 19時12分

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