北井佑季が地元記念初出走 ~小田原記念~

photo-48283
北井佑季
リラックスムードで取材に応える
S級でも存在感を放つ

 小田原競輪場開設73周年記念『北条早雲杯争奪戦』が25日(木)から開幕する。地元の絶対エースである郡司浩平を筆頭にS班3名が参戦し、オールスター参加組も多数参戦する今開催。その好メンバーにも引けを取らない注目を集めるのは、地元の北井佑季(神奈川・119期)だ。

 北井は今年5月にA級を9連勝で卒業。その後のS級戦は9場所で6度の優出。その6度の内の4回は、予選と準決を連勝で突破している。今の勢いを見れば、S級初優勝も時間の問題だと思える。レースでの意識や、現状を踏まえて自己をこう分析する。
 「長い距離を踏もうっていう意識が、良い結果につながっているんだと思います。行けるタイミングでしっかり行くっていうのはずっと意識しています。F1戦の初日や、2日目は突っ張ってから流せるところがあるんですよね。だからその分、モガく距離が短いというか。それで最後までしっかり踏み切れている。それが決勝になるとペースも上がるので、末が甘くなっているんだと思う」
 そして、今回が待望のグレードレースデビュー。それがいきなり地元戦なら、プレッシャーもあるだろう。だが、落ち着いた話しぶりからは、萎縮した様子は一切感じられない。
 「練習とか、調整とかは普段と変わらずですね。まだS級に上がりたてで、休養とかは言ってられないですから。F1の決勝とかもそうなんですけど、記念は一流の選手ばかり。そういう人と対戦できるのは楽しみでもありますね。小田原は33の中でもカントがあって、特に直線が短いので先行有利だと思います。地元ですし、決勝に乗りたいです」
 初日は神奈川屈指の仕事人、内藤秀久(神奈川・89期)と、小田原がホームバンクの小島歩(神奈川・97期)を背に9レースに登場する。初の記念で、あいさつ代わりの先行策を披露するつもりだ。

熊谷洋祐記者

2022年8月24日 16時11分

開催情報

ページトップへ