松浦悠士がローズカップを制す ~前橋競輪場~

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松浦悠士
ローズカップを制して、正念場の準決に
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ハンドル投げもピタリ、松浦悠士が郡司浩平を退けた
2日目は番手で清水の復調を実感

 前橋競輪場で開催されている「第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)」は、10月21日に2日目を迎えた。メインにはフリーパス(失格以外)で準決に進出できる「ローズカップ」が行われた。後方からロングまくりを打った清水裕友マークの松浦悠士(広島・98期・SS)が追い込んで1着。ゴールデンコンビを組むパートナーの復調に目を細めた。

 外を4車の北日本勢に行かれた清水は、同時に単騎の郡司浩平にもすくわれて8番手。前橋の短走路では万事休すかに思われたが、打鐘4コーナーで敢然と反撃に出た。
 「スタートは想定外でしたけど、今日は(清水)裕友がいい走りをしてくれた。出脚がすごくて、最初はちょっとちぎれました。踏み出しはかなり良かったです」
 逃げる新田祐大に襲い掛かった清水は、最終バックで守澤太志を乗り越えて直線の入口で新田に並んだ。清水に続いた松浦は、真後ろからひたひたと忍び寄る郡司の気配を感じて追い込む。郡司を8分の1車輪、退けてローズカップを制した。
 「(清水がまくって)一瞬、待ったんですけど、郡司君の気配がしたんで慌てて踏んだ。なんとか押し切れましたね。自分でもう1回立ち上げる時も良かったんで状態は問題ない」
 初日の理事長杯では、松浦が清水の前で奮闘して、清水が好展開をモノにした。前後を入れ替えた2日目のローズカップでは、後ろで清水の復調をジカに感じ取ることができた。松浦は準決のなかでも最激戦区と思われる3日目の10レースに気持ちをスイッチする。
 「番組はかなり厳しいですね。ただ、車番(1番車)がもらえたんで、そこを生かしていきたい」
 眞杉匠、吉田拓矢、吉澤純平と並ぶ関東勢に郡司浩平、浅井康太が相手の細切れ戦。当然のことながら、関東勢を簡単に逃がすわけにはいかない。分断も視野に入れていることだろう。
 決勝で三度の連係を実現するために。まずは一番乗りで、今年3度目のG1ファイナルを決めて、清水を待ちたい。

竹内祥郎記者

2022年10月21日 19時49分

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