平原康多、電撃引退! ~SS班での引退は極めて異例~

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平原康多
ラスト開催となった名古屋ダービーでの写真
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平原康多
ダービー王となった昨年のいわき平での写真
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吉田拓矢
平原から引き継ぐ形でダービー王の称号を得た
平原康多とゆかりのある3名から話を聞いた

 GIを9度制覇。KEIRINグランプリには14度出場と長年にわたり、競輪界トップを走っていた平原康多(埼玉・87期)が5月23日(金)に電撃引退することとなった。S級S班のまま引退は極めて異例。
 23日は青森競輪場で全プロ記念競輪の前検日。埼玉の後輩・宿口陽一、平原から引き継ぐ形で今年のダービー王となった吉田拓矢、同期の岩津裕介が思いを語ってくれた。

 宿口は「みんな突然でびっくりしていると思う。ダービーが終わって2日後に一緒に食事して、その時に教えてもらいました。心の準備はできていたけど、さみしさがこみ上げてきた。(平原には)競輪選手の前に人として当たり前のことを正してくれた先輩。背中を追っかけてきたけど果てしなく遠かった。厳しい言葉もかけてくれて、仲間思いの先輩。人前で弱みをみせなかった。落車したときも平然と練習してましたね」

 平原からダービー王の称号を引き継いだ吉田はこう語る。
 「朝、記事を見て連絡しました。デビューしてから師匠みたいな存在で感謝しかないです。色々と教えてもらったからこそ今がある。休んでいたのは気になって、腰かなって思っていたら、引退されるとは思っていなかった。眞杉君と自分で頑張らないといけない」
 岩津は同期だからこその言葉で話してくれた。
 「(平原は)舐めてますね(笑)。(平原も)苦しかったと思う。ダービー取ったけど、その前から苦しかったと思う。ずっと最近、良くなくて、宇都宮記念を欠場して心配していた。ここからどう立て直すかみたかった。朝に報告されて残念でした。同期で一番の目標でしたから。もう少し頑張ってほしかったけど、そうとう体が悪かったんだと思う。俺はまだまだやる。頑張ります」 

池端航一記者

2025年5月23日 18時09分

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