オールスター後でも強さ際立つ

　川崎競輪F1は、８月30日（土）に、最終日が行われる。S級決勝12レースには、嘉永泰斗（熊本・113期）が連勝で勝ち上がった。

　オールスターで準決勝まで勝ち進み、復活の狼煙を上げた嘉永。勢いのままに乗り込んできた今節は、初日特選から連勝と、好調を猛アピールしている。だが、オールスターの5走で蓄積した身体的ダメージは計り知れず、本人は「疲労がやばい」と口にする。たしかに、G1直後の開催は、疲労から本来のパフォーマンスを発揮できず、やむを得ず欠場する選手も少なくない。今節に出場す決断を下した理由を、こう語った。

　「ウィナーズカップの権利を持ってないんですよね。オールスターの疲れがかなりあったけど、権利のことも考えて、なるべくF1は欠場しないようにと思っているんです。（準決は）自分で踏み上げる感じになったんできつかった。今の調子だと、ちょっとどうかなと思ったんですけど、やっぱり末が甘い感じがしました。でも、久島（尚樹）さんと決まって、人気に応えられて良かったです」

　グレードレースが主戦場の嘉永にとって、1着回数が選考基準となるウィナーズカップの出場はなかなかハードルが高く、F1戦は取りこぼせない。また、『F1決勝1位～3位回数上位者』も選考基準の一つ。今節を完全Vで締めくくって、ビッグレースへの足掛かりとしたい。

• 選手詳細データ

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  嘉永泰斗 選手熊本・113期