新田祐大が1㎞TTで5度目の優勝 ~全プロ競技大会~

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新田祐大
12年ぶりに1㎞TTを優勝
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格の違いを見せて、若手を退けた
ライバル平原康の引退には驚きつつも、グランドスラマーはまだまだ衰え知らず

 青森競輪で開催されている「第72回全日本プロ選手権自転車競技大会」は、1㎞タイムトライアル種目が16人(1人欠場)で争われた。ラスト2番目に登場した新田祐大が、1分3秒384のタイムで優勝。風が舞うバンクコンディションにスピードが上がらず苦しむ選手も多いなかで、菊池岳仁の3連覇を阻み、13年以来、5度目の1㎞タイムトライアル種目での優勝を遂げて、39歳ながらもまだまだ力のあるところを見せた。2位には1分3秒687で菊池岳仁、3位は1分5秒093で村田祐樹。

【新田 祐大(福島・90期・S1)1位】
 「風が強くて思ったよりバンクが軽くなかったので、直前でギアと前輪を変えました。去年、一昨年と(菊池に)負けた。一昨年は機材トラブルがあって、去年は(練習で)追い込みすぎて体の故障があって100%じゃなかった。今年は、機材トラブルや身体の故障がなく挑めた。この年齢で1㎞タイムトライアルっていうのは厳しいところもある。最後は菊池との勝負になると思っていたんで、そこを超えたいっていう思いだった。平原(康多)さんの引退には正直、驚いて動揺した。そういう偉大な先輩の背中を追ってこられた。自分はオリンピックの舞台を目指して、それを平原さんも応援してくれた。(競輪では)ライバルって認めてくれてうれしかったし、そこで自分にプライドも芽生えた。ここまで大きな背中を見せてくれたことは、すごく感謝しています」

【菊池 岳仁(長野・117期・S1)2位】
 「やっと競輪通りの結果が出たんじゃないんですかね。結果、強い人が勝つってことですよ。来年、また出られるように。最近の競輪の成績だとこんなものだと思います」

【村田 祐樹(富山・121期・S2)3位】
 「自分のフレームが特殊すぎて発走機にハマらなかった。このために最新のフレームにしたら、発走機がそれに対応していなかった。出るからには3位以内には入りたいなと思っていた。発走機の問題にしたくないけど、(タイムトライアルは)ぐちゃぐちゃでした。力んだのかスタンディングでもコケそうになった」

竹内祥郎記者

2025年5月26日 15時21分

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