石井洋輝がパワーで圧倒 ~川崎ミッドナイト~

photo-14090
石井洋輝
通算10V。チャレンジではモノが違う

 本日27日に開幕の川崎ミッドナイトはチャレンジ戦。スピード断然の石井洋輝が固い本命だ。5月広島では野上竜、浅見隼と同期のライバルを封じて逃げ切って通算10V目を達成。デビューからの3連対率は93%と未だチャレンジに止まってるのが不思議な実力者だ。スピード、持久力ともに秀で、レース運びも積極的と言うことなし。初登場の当所でも好機に仕掛けてV回数をさらに伸ばす。
 石井に真向勝負を挑みそうなのが浅見、高田修汰だ。浅見は、降雪により打ち切りとなった1月西武園ミッドナイトを除けば今年全ての開催で優参中で、優勝も2回。早期卒業者の寺崎浩平、菊池岳仁とも対戦している経験値を生かし、前へ前へと攻め上がっていく。一方の高田は未だ優勝がないが、成長著しい若手。ダッシュを生かした自力攻撃の破壊力はすでにチャレンジ屈指のレベルだ。カマシ、まくりをズバッと決めてしまえば、石井と言えども安閑としていられない。
 まくりのキレ味なら松尾勇吾だろう。モツれた時には一発がありそう。ダッシュタイプの土田武志も主導権を奪って抵抗していきたい。

 今シリーズの主役・石井は、高校時代にはロードなど長距離種目で活躍した実績があり、3000m独走タイムは115期トップ。持久力に優れた地脚タイプだが、ハロンも11秒08とスピードも一級品だ。デビュー後も期待通りの活躍を見せており、レインボーカップ、1月小倉ミッドナイトと2度の特班チャンスこそ実らせられなかったが、73戦で50勝、2着12回で連対率は85%。突っ張り先行も上等と誰も出させず長い距離を踏んでの勝負が持ち味で、今回もレースに迷いはない。
 「師匠(須永優太)のアドバイスで、気付いたら先行ばかりになっていました。まくりで負けるのは悔しいですからね。ここまでしっかりと自分のレースができているし、勝ち星も積み重ねられている。自分は調整とか気にしないタイプだし、レースが空いてもいつも通り」
 直近の5月広島モーニングも同期の野上竜を打鐘で叩くと、3番手に入った野上のまくりを自ら止めにいっての逃げ切りV。ここも“ホーム、バックを取る”自分の競走で連続完全Vを決める。

権田浩一記者

2020年5月27日 11時33分

開催情報

ページトップへ