清水裕友が差し切りV ~久留米競輪場・中野カップレースG3~

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清水裕友
表彰式で賞金ボードを抱えてポーズ
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清水裕友
空けた車間を詰める勢いでゴール寸前で差し切った
盟友・松浦悠士と阿吽の呼吸で

 6月9日(火)に久留米競輪場で第26回中野カップレース(G3)の決勝戦が行われ、S級S班の松浦悠士(98期・広島)をマークした、同じくS級S班の清水裕友(105期・山口)がゴール前できっちり差し切って優勝を飾った。

 レースは正攻法の山本直が赤板で上昇した阿竹智史にいったん押さえられるも、打鐘の手前で内からすくい返して先頭に立つ。後方へ下げていた松浦は打鐘の3コーナーから一気にカマして最終ホームで山本を叩くと、3番手以降を大きく引き離してバックを通過。番手の清水は後ろの様子を確認しながら車間を空けて態勢を整えると、直線できっちり差し切った。

  「出切るときに岩津さんに持ってこられないように気を付けながら、ブロックされても対応できるようにって考えていました。後ろが離れているのはわかりましたけど、スピードある選手が多いので気を付けながらでした。最近、グレードレースでワンツーを決められていなかったので。どちらかが勝つだけでも十分なのかもですけど、ワンツーっていうのが課題でした。僕が前が多いけど、前で駆けた時に着外になることが多いので。やっぱり自分も松浦さんも車券の対象なので。人気になってますし2人で確定板に乗る、それができてこそ〝超一流〟だと思うので」

 松浦-清水の並びでようやくワンツーを決められたことを清水と同様に喜ぶ松浦悠士。

 「やっと決まった(笑)この並びで決まってなかったので良かった。阿竹さんが切った上を叩こうと思っていましたけど、直が突っ張りそうだったので待ちました。中川さんが掬ってくれたのも良かったですね。あのままずっと後ろにいられたら、カマしたたときに引き込んでしまいますからね。出切ってからいい感じでしたけど、中川さんの巻き返しが怖くてバックでちょっと踏み過ぎましたね。最後は一杯でした」

 同県の山本直とS班コンビに立ち向かった岩津裕介選手が3着に突っ込んだ。
  
 「ずっと踏みっぱなしでした。赤板で突っ張るときに踏んで、そのあと追い上げて。阿竹に来られて自分で踏んできつかったですね」

 2車370円、3連単1,670円とともに一番人気で決着。シリーズを通しての売り上げ額は26億2518万800円で、売り上げ目標としていた17億を大幅に上回った。
 

本吉慶司記者

2020年6月9日 16時55分

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