男女ともに混戦模様 ~大垣ミッドナイト~

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井坂泰誓
今年に入って素質が開花
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坂口楓華
卓越した機動力で混戦に断

 6月13日に開幕する大垣ミッドナイトはチャレンジ・ガールズ戦。9R制でガールズが初日、2日目は8、9R、最終日の7、9Rとメインで実施される。

 チャレンジ戦の注目は井坂泰誓。2月奈良ミッドナイトで待望の初優勝を3連勝で達成すると、1場所置いた同月松戸ミッドナイトも完全V。さらに2カ月の長欠明けだった直近の5月小田原でも完全優勝と本格化した。
 「古性(優作)さんにセッティング、ペダリングのアドバイスをいただいて、それをレースで出せるようになったのが大きいですね。踏み出しが強くなったのが今の成績だと思います。レースは、勝ちにこだわるレースをしているので、流れを見ながら組み立てるように心掛けています。良いレースでも着が悪かったら意味がないって師匠の榎田(浩二)さんに言われてから吹っ切れたし、レースも豪快に仕掛けられるようになりました」
 元々野球で鍛えた体力には定評があったが、全体的に底上げされて、“大分流れもつかめてきたし、イメージ通り走れるようになってきた”と落ち着いて的確にレースを運べるようになった。ここも積極果敢な同期の動きを見極めて豪快な一撃を放つ。

 ガールズはガッツが光る坂口楓華。“毎レース考えて走って結果も出ているのでいいと思う。1年前から豊橋を拠点にして、男子選手たちと練習している成果が出ている”と、非常に安定した成績。今年に入ってあと一歩で優勝は獲れていないが、完全にガールズ上位に定着し、常にV争いを演じている。「トップの型に比べればまだ課題がたくさんあります。今大切にしているのが、誰も前に出させず自力を出し切ること。これまでにしんどい思いをたくさんしてきたので、今はやればやるだけ結果が出ると信じ、自分を追い込んでいます。中止が続いて走れなかった間も練習時間は取れたので、自転車にもう乗りたくないくらい乗りました」
 力差のないメンバーで狙うは優勝だけだ。練習の成果をしっかり出す。

権田浩一記者

2020年6月12日 23時31分

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