強力115期勢vs前川大輔 ~西武園ミッドナイト~

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前川大輔
先行力は115期勢以上

 6月20日開幕の西武園ミッドナイトは、総合力高い佐藤礼文がV争いの中心か。チャレンジでは“勝つ自力”をモットーとし、好位を取ってのまくりを主戦法に勝ち星を量産の佐藤。あっせんが止まったり、開催中止も重なって5月名古屋は3カ月ぶりの実戦だったが、中団から直線一気の差しを決めてVを飾っている。続く6月弥彦ミッドナイトもらしい走りで準V、“地元で優勝しか狙っていない”と話していた続く取手は完全Vとノリノリ。ここも流れに乗ってのタテ攻撃を披露しよう。
 機動力重視で、前川大輔を本命視する手も。出世争いには乗り遅れた前川だったが、昨年来の勢いは凄まじく、115期上位クラスとも互角に渡り合っている。ここも迷わず先手を狙って勝負し、今年5V目を奪うか。
 浅見隼、寺沼伊織の東京勢もV候補の一角占める。先行意欲旺盛な両者だが、直前の弥彦ミッドナイトの決勝では浅見-寺沼で連係した。だが、ヨコも出来る佐藤の動きで浅見は力を発揮できず不完全燃焼に終わった。その雪辱もしたい。

 タテヨコ自在な総合力を重視して佐藤を本命視したが、注目したいのは、直前の松戸で今年4V目を3連勝で飾った前川だ。失格点の影響で今期はまだチャレンジ止まりだったが、その先行力はS級でも通用するのでは?というレベル。松戸の優勝は照井拓、宮下一らを破ってのもので快進撃は止まらない。佐藤とも2月前橋で対戦。決勝では単騎でカマした高田修を受けての先まくりで佐藤の特班を阻止している。「緩んだらすかさず仕掛ける積極性が好調の要因。(新人との対戦が続き)強い相手にもまれて自分も脚が上がった。最近は警戒されて先行できないこともあるけど、師匠(飯野祐太)から『とにかく先行するように』と言われているので、強い気持ちで頑張りたい」と気を引き締める。“ダッシュには自信があるけど、長い距離を踏む地脚には課題がある”としながら、直近4カ月の連がらみは半数以上が逃げてのもの。ここも“ジャン、ホーム、バックを取るような内容のあるレース”で、出し惜しみせず攻め抜く。

権田浩一記者

2020年6月19日 16時13分

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