神山雄一郎 ~名古屋競輪・第63回オールスター競輪~

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神山雄一郎
ファン投票13位でオリオン賞に選出
この1走にかける思い

 涙の初タイトル。93年の地元、宇都宮オールスターでG1初制覇を果たすと、97、99、04、05年と5度にわたり同大会を優勝。ファンに愛され、“オールスター男”として、実に24回も「ドリームレース」に選ばれた神山雄一郎が、今年はシリーズ2日目、8月13日の「オリオン賞」からスタートを切る。
 「オリオン賞からはビックリです。そこまで(ファンの方が)思ってくれているっていうのは、身が引き締まる思いです。自分が競輪選手になってから、一番ファンの方にお礼が言いたい。ありがとうございます」
 ファン投票13位。16度のG1優勝を遂げ、輪史のその名を刻んできたレジェンドは、ファンへの感謝を忘れない。
 「この1レースのために練習をしてきた。オリオン賞に向けて全精力を込めてやってきました」
 52歳。いまの神山にとっては、過去24回の「ドリームレース」よりも重みがある「オリオン賞」なのかもしれない。新山響平、諸橋愛の3番手。単騎の太田竜馬がいても、この3番手の決意は固かった。
 「なんの迷いもない。新山、諸橋の後ろ。1着とは言えないんですけど、投票してくれたファンの方に良くやったって思われるような走りをしたい」
 前期は昨年の失格がたたり、S級2班陥落も味わった。それでも神山の競輪に対する思いが枯れることはなかった。誰よりも競輪に対する強い思い。新型コロナウイルスの影響で無観客のオールスターでも、ファンに感謝を届けたい。

竹内祥郎記者

2020年8月12日 20時03分

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