No3松本秀之介が特班目指す ~佐世保ミッドナイト~

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佐伯亮輔
前期S級で頭角を現した
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松本秀之介
エリートがいよいよ特班だ

 8月26日開幕の佐世保ミッドナイトは、好調な佐伯亮輔と田中勇二の岡山コンビがV戦線をリードする。前期がS級初挑戦だった佐伯は、6月玉野で優参を果たすなど予想以上の健闘で大いに名を挙げた。降級後も持ち前の機動力を順当に発揮しているが、直前の8月別府で痛恨の失格。失格点を取り返すためにもVチャンスは絶対に逃がせない。田中は前期のS級で落車が続いたが、今期はここまでにV、準Vが1回ずつで、7月防府では佐伯の番手から優勝を飾っている。今回も佐伯の仕掛けにしっかり続いてワンツー決着を目指す。中国地区では、8月玉野ミッドナイトで評価を上げた村上竜馬の快速にも警戒したい。
 一方の九州勢は若手機動型が手薄では厳しいか。それでも上位級の選手の層の厚さでは中四国勢を上回っていて動向から目が離せない。また、機動型手薄な一戦なら、上昇ムードの清水一幸や板崎佑矢の四国勢にも出番がありそう。

 佐伯は、前走の8月別府の決勝で痛恨の失格。S級定着に、今期は一戦、一戦気が抜けないレースが続くこととなった。ただ、前期S級では初戦の1月立川記念からいきなり2連対を果たす活躍で波に乗り、以後もコンスタントに連対して評価を高めた佐伯の先行力は半端ない。降級の今期は4場所でVこそまだだが、特選、準決をオール連対し、7月玉野ミッドナイトの決勝では赤板からの突っ張り先行で2着に粘り、地元ワンツースリーを演出するなど力を見せている。「先行してゴール前でどこまで踏み直せるか。やることは決まっているし、迷いはないです。前期はS級で点数も取れたし、いい経験もできた。来期に向けてもっともっと先行力をあげていきたい」。ライバル手薄の今節は自分の競走できっちり結果を出す。

 チャレンジは、松本秀之介がこの場所に特班を懸ける。和泉尚吾、中村翔平の同期のライバルも着実に力を付けているが、まだまだ松本の敵ではない。和泉は直前の8月別府ミッドナイトでは単騎ながらインを掬っての奇襲のカマシを決めて嬉しい初V。中村が先導役を務めるであろう福岡勢も、8月小倉112着のレース内容が抜群だった島村匠が軸となるだけに侮れないが、ねじ伏せて松本が特班を決める。

 松本は特別競輪も走った秀浩氏(45期・引退)を父に持つ2世レーサーで、在所3位のエリートだ。デビュー後は、“上に上がるまでは自力でやっていくけど、どんな展開でも勝てる選手になりたい”と柔軟な組み立てで結果を追求していく構え。本格デビュー戦の7月小倉ミッドナイトは高井流に乗った三宅旬と同着の優勝だったが、続く同月玉野ミッドナイトでは畝木聖を先導役に、高井-三宅で対抗した地元勢を上がり10秒8の快速まくりであっさり飲み込んでの優勝とさらに強さを感じさせる内容で連続完全Vを決めてみせた。一戦毎にレースに慣れて力を発揮できるようになっているだけに、ここも相手に応じて伸び伸びとレースを運んで勝負所で豪脚を爆発。強いレースで117期7人目(早期卒業者を除く)の特班を決めよう。

権田浩一記者

2020年8月25日 19時16分

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