山本伸一がG3初制覇 ~松戸競輪~

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山本伸一
G3初制覇を遂げてガッツポーズ
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ゴール線めがけてハンドルを投げる⑦番車の山本伸一
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石井貴子
地元で4日制G3を制し満面の笑み
デビュー最速Vが期待された寺崎浩平は9着大敗

 10月11日に松戸競輪場で燦燦ムーンナイトカップG3の決勝戦が行われた。
 
 レースは1番人気に支持された早期卒業生の寺崎浩平(福井・117期)と、南関3車率いる大石剣士(静岡・109期)が残り2周半から激しくモガキ合う。打鐘で空いた内を掬った阿竹智史が先行策。最終ホーム手前で中四国後位に切り替えた山本伸一(京都・101期)が2コーナーからまくってG3初Vを掴み取った。
 山本は「寺崎の気持ちが伝わったので。突っ張る雰囲気が出ていた」と若手をリードしながら巧く対応し、「寺崎の頑張りに応える為にも切り替えていった。脚に余裕があったのでいけるかなって思った」と冷静に判断して力強いまくりを放った。「いつも世話になっている嫁さん、家族と、この世界に導いてくれた師匠に感謝したい」と弾ける笑顔で語り、「今年はG3優勝が目標だったし、取れて良かった。次は競輪祭を目標にして良い方向にいきたい」と今後の抱負を語った。

 また、ガールズケイリンでは地元の石井貴子(千葉・106期)が、逃げた児玉碧衣(福岡・108期)を追走する形からゴール寸前で交わして優勝した。「なんとか1番車を頂けたし、ラッキーでした。悩みながら組み立てたけど、とにかく落ち着いて行こうと。必死に追走していた」とレースを振り返る石井。「今日はいつぶりだろうってくらいお客さんがいて力になった」と地元ファンの声援に後押しされて、直線は力の限りペダルを踏み込んだ。「地元のG3はなかなか走れる機会がないだろうし、優勝できて嬉しい。自力では(児玉に)敵わないし、あんな風にレースできたらいいなって。(グランプリまで)残り3ヵ月を切って、そこに向けてって気持ちになり始めている。そこまで地道に練習していきたい」と喜びを語り、頂点を目指して今後もトレーニングに励む。



本吉慶司記者

2020年10月11日 21時27分

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