久米詩がガールズフレッシュクイーンレースを制覇 ~防府競輪場~

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久米詩
表彰式で花束を手に優勝スマイル
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⑦久米詩選手が⑥比嘉真梨代選手を微差で交わした所がゴール線
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久米詩
表彰式を終えたあとのウイニングラン
思惑通りにレースを運び強敵を撃破

 11月3日(火)に防府競輪場で行われた第2回ガールズフレッシュクイーンレースを制したのは久米詩(116期・静岡)。今年からナショナルチーム入りを果たした佐藤水菜が人気を集めたが、同期の柳原真緒とにらみ合う形で、打鐘の音が聞こえても後方でこう着状態。吉岡詩織が最終ホーム手前からカマシを狙ったが、正攻法に構えていた野本怜菜が合わせて踏み込み主導権。後方からまくり上げた柳原であったが煽りを受けて外に浮く。野本を追走していた比嘉真梨代が最終2センターから抜け出したが、脚を溜めていた久米詩が直線で鋭く伸びて微差で優勝をつかみ取った。
 
 「(吉岡)詩織さんが最初に仕掛けてくるかなと思って、そこを押さえた。3番手に入ってからは(佐藤)水菜さん、柳原さんの仕掛け待ち。なるべく前にいたいなと思ってました。詩織さんに出切られてしまうと後ろになってしまうので、展開に恵まれました。ゴール線目指して全力で踏んでたけど、どっちが勝ったが全然わからなくて。お客さんからの声も半々に聞こえてたし、比嘉さんの名前がけっこう聞こえて私じゃないのかなと。(勝ったのは)帰ってきてからわかったかんじですね。競輪祭(グランプリトライアル)に向けて、いい流れが作れました。8月の弥彦からフレームを換えてセッティングや乗り方があっていますね」
 
 初手で野本を迎え入れたことが奏功し好展開が訪れたかに思われた比嘉であったが、惜しくもゴール寸前で優勝を逃して肩を落とす。
 
 「スタート取ろうと思ってて、野本さんが来たのでどうしようか迷ったんですけど風も強かったし、後ろでけん制し合って仕掛けない流れになるかもと思って入れました。バックから行ったんですけど、ちょっと車間が空きすぎちゃったのかな。あと少し足りなかったですね。自分はちょっとずつしか強くなれないのかな。今回勝てれば格好良かったですけどね。初優勝はまた次ですね。勝てるように応援よろしくお願いします」

 強敵を相手に大いに見せ場を作った野本が、3着に踏みとどまり存在感をアピールした。
 
 「穴は出せましたか? (吉岡に)入れてもらえなくて、そしたら比嘉さんが後ろを見てたので入れてくれるのかなと思った。前を取って良かった感じ。ジャン過ぎで吉岡さんが上がってくるのが見えて全開で踏んだ。風が強かったけど、4コーナーぐらいではイケるかもと思ったらタレちゃった。2着なら良かったけど、内容もあったし、最後まで突っ張れたので」
 

細川和輝記者

2020年11月3日 14時20分

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