佐藤慎太郎が5年半ぶりの記念制覇 ~泗水杯争奪戦~

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佐藤慎太郎
トロフィーと花束を両手に持ち記念撮影
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1番車の佐藤慎太郎選手が鋭く伸びて1着でゴール
番手まくりの平原康多を逆転!

 ナイターで開催された四日市競輪開設69周年記念「泗水杯争奪戦」は11月8日に最終日を迎えた。
 決勝戦は宿口陽一、浅井康太にラインができて松浦悠士、北津留翼に稲垣裕之は単騎での戦い。レースは赤板過ぎに松浦をはじめ、単騎の3選手が前に出ると、宿口陽一が打鐘過ぎ4コーナーから主導権を握る。中団に追い上げ、1センターからまくる浅井康太を平原康多が番手まくりで合わせ切ると、続いた佐藤慎太郎がゴール前で逆転。2015年5月宇都宮以来、およそ5年半ぶりの記念優勝を飾った。
 「優勝できてめちゃくちゃ嬉しい。(5年半ぶりの記念優勝で)凄い嬉しい。自分の力っていうよりは宿口と平原が頑張ってくれて、地区が違うのにね。結果としては賞金を上積みできて良かったけど、やっぱり記念で優勝というのはお客さんも応援してくれていたし、期待に応えられて本当に嬉しい。前から攻めたい。詳しく作戦は立てていないが、前から攻めたいってことだったので、前を取りにいった。浅井は気になったが、宿口がいいスピードでカマしてくれて、ありがたい。いいレースでしたね。浅井が仕掛けてきて、スピード差が凄かったので、もしかしたらいかれてしまうかなと思ったけど、平原はやっぱりさすがで、素晴らしい」と前を任せた埼玉勢の2人を労い、4日間、声援を送ってくれたファンにも感謝した。「状態はいい、ずっと悪くないけど今回は体が動いた。お客さんの声援のおかげだと思う。グランプリもあるし、次の競輪祭もある。グランプリはまだ決まっていないけど、一戦、一戦、ひとレースひとレースずつ、全力で頑張ります」と連続でのグランプリへ着実に近づいたが、油断や慢心は一切なく、次走の競輪祭でも王者としての走りを魅せてくれそうだ。

 なお4日間の売り上げは43億8301万1500円と目標に掲げていた40億円を僅かに上回る盛況ぶりをみせた。

音無剛記者

2020年11月8日 21時06分

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