櫻井祐太郎が強敵に挑む ~前橋ミッドナイト~

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櫻井祐太郎
先行有利な短走路で新年好スタート
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山本勝利
正月開催でライバル対決を制するか

 1月1日から始まる前橋開催は、新年のミッドナイト開幕戦。1・2班戦は、降級の矢口大樹の存在が目を引く。1年半でA級に逆戻りとなったが、「19年の10月にヘルニアになって、そこからズルズルと来ちゃってた。負荷をかけた練習ができなかったけど、腰も良くなってきて、だんだん負荷をかけた練習ができるようになってきた」と復調のきっかけをつかんでのA級戦。以前のような圧倒的な強さを披露する可能性も十分だが、V争いをリードするのは、北日本勢とみる。本命に推す櫻井祐太郎は、本格デビューから負けなしでチャレンジを卒業した注目のルーキーで、1・2班戦でも既に9月平、12月名古屋で優勝の実績がある。今回は12月松山で完全Vなど機動型として格上の酒井雄多もいて、北勢の出方は流動的だが、荒澤貴史も含めてラインから優勝者を出せる。
 武田亮からも狙えそう。2月に特班するや決勝の常連に定着。優勝こそ11月伊東の1回のみだが、卓越した先行力で常にレースを支配している。今回も先行有利な短走路で、別線を完封して新年初戦をVで飾るか。また、10年後期以来のA級となる山田義彦も埼京連係でいきなりのVチャンスとなりそう。

 櫻井は、高校時代にはポイントレースなど中距離種目で活躍したように強地脚の持ち主。競走訓練でも117期3位に入る先行回数で在所8位だった逸材だ。デビュー後も順調そのもので、今期は早くもS級点のボーダーまで点数を上げた。「1・2班戦に上がっても自分のレースは出来ていると思います。地脚タイプで、基本は長い距離を踏んでいきたいけど、これから上で戦うためにもトップスピードを上げたい」。すでにS級での戦いも見据えており、新しい期もスタートダッシュを決める。

 チャレンジは、降班者が点数上位を占めているが、117期の太田龍希、山本勝利、中村翔平のV争いとなろう。優劣は付け難いが、本命は山本でいく。デビューの前期は2V。(宇都宮の結果)「今は長い距離を踏んで先行することにこだわっている。脚質はダッシュなので捲りやカマシの方が得意なんですけど、もっと脚を付けたいですね。師匠(山崎充央・79期)にも自分から先行でやっていきたいと言っているし、3日間主導権を取れるように頑張りたい」。ここもレースには迷いがない。ラインも意識しながらきっちり先手を取り切ってV。新春好スタートを切る。

権田浩一記者

2020年12月31日 00時53分

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