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2018年3月15日

世界選で河端朋が銀メダル

 18年トラック世界選手権大会がオランダ・アペルドールンで2月28日~3月4日に開催され、男子ケイリンで河端朋之(岡山・95期)が銀メダルを獲得した。河端は、各組1着のみが準決勝に進める1回戦を2着で敗者復活戦回りとなったが、敗者復活戦を1着、準決勝で3着を勝ち取り決勝へ進出。決勝は後方で脚を溜めると、残り半周付近から一気に仕掛けて外を強襲した。なお、男子ケイリンでの日本勢の表彰台は93年に吉岡稔真(福岡・65期引退)が3位に入って以来の25年ぶりの快挙となる。帰国当日の3月6日に羽田空港国際線ターミナルで行なわれた帰国記者会見で河端は「もともと(世界選手権の)出場枠がなかったところに直前のアジア選手権ケイリンで優勝して出場枠を獲得することができ、その流れの中で世界選手権を走ることが出来て、そして銀メダルを取れて非常に嬉しく思います。しかし、自分の目標はもっと高いところにあり、今回取れなかった世界選手権の金メダルであったり、更には20年の東京オリンピックの金メダルを目指し、まだまだレベルアップが必要だと思います。今回の結果に満足することなく更に、常に高い成績を残せるように益々精進していきたいと思います。今回の銀メダル獲得については、ブノワ、ジェイソン両コーチに来ていただいて1年以上トレーニングしてきたことが結果に繋がったんだと思いますが、チームの体制が変わり皆が伊豆に集まってトレーニングできる環境を作ってくれたり、データを細かく見て自分たちの走りを分析してくれたり、選手個人個人に自信をつけさせてくれるような言葉でアドバイスをくれる、というような事が積み重なってのものだと思います」と語った。日本人選手の競技成績は次のとおり。
 【男子ケイリン】2河端朋之9脇本雄太(福井)19新田祐大(福島)【スプリント】15渡邉一成16脇本雄太23河端朋之【チームスプリント】8日本(雨谷一樹、新田祐大、渡邉一成)【1㎞TT】21深谷知広(愛知)1分02秒516【オムニアム】10橋本英也(日本競輪学校第113回生徒)【個人パシュート】21近谷涼(ブリヂストンサイクリングチーム)【チームパシュート】9日本(近谷涼、一丸尚伍、沢田桂太郎、今村駿介)【女子ケイリン】13前田佳代乃(京都府)21小林優香(福岡)【スプリント】22小林優香28前田佳代乃【マディソン】日本(梶原悠未・橋本優弥)DNF【オムニアム】8梶原悠未(筑波大学)【個人パシュート】19橋本優弥(鹿屋体育大学)【チームパシュート】9日本(梶原悠未・古山稀絵・橋本優弥・中村妃智)【スクラッチ】4鈴木奈央(静岡)
 また、2月16日~20日、マレーシア・クアラルンプールで行われた「2018トラックアジア自転車競技選手権大会」では、日本勢は最多11個(韓国が8個、中国が5個)の金メダルを獲得する大活躍を見せていた。今シーズンのワールドカップでも見せていたように、16年10月から始まった短距離のブノワジャパン、それからおよそ1年後に発足した中長距離のイアンジャパンという新体制の下での日本勢の躍進ぶりをまざまざと見せ付ける結果だった。男女エリート競技の主な成績は次のとおり。
 〈エリート男子〉【ケイリン】1河端朋之(岡山)10渡邉一成(福島)【スプリント】1渡邉一成9深谷知広(愛知)【チームスプリント】2日本(渡邉一成・河端朋之・長迫吉拓)=44秒063【1㎞TT】1深谷知広=1分01秒686【オムニアム】1橋本英也(日本競輪学校第113回生徒)【スクラッチ】7橋本英也【個人パシュート】1近谷涼(ブリヂストンサイクリングチーム)【チームパシュート】1日本(一丸尚伍、近谷涼、沢田桂太郎、今村駿介)〈エリート女子〉【ケイリン】7前田佳代乃(京都府)太田りゆ(埼玉)DNF【スプリント】4前田佳代乃11太田りゆ【チームスプリント】3日本(前田佳代乃・太田りゆ)=33秒785【ポイントレース】4橋本優弥(鹿屋体育大学)【オムニアム】1梶原悠未(筑波大学)【個人パシュート】4中村妃智(日本写真判定株式会社)【チームパシュート】1日本(鈴木奈央、梶原悠未、橋本優弥、古山稀絵)【マディソン】1日本(梶原悠未・中村妃智)

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