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2018年6月14日

地元で俵信の引退セレモニー

地元で俵信の引退セレモニー1

 5月25日~27日の別府モーニング7に出走したのを最後に、現役引退を表明した俵信之(北海道・53期)の引退セレモニーが6月5日、開設68周年記念ナイターGⅢ「五稜郭杯争奪戦」最終日を開催中のホームバンク函館競輪場で行われた。名残りを惜しみ詰めかけたファンの前に立った俵は、「選手になってから、いつかはこういう日が来るだろうと思っていた。いざ、現実になってみるとちょっと複雑です。昭和59年にここでデビューさせてもらって、それから1年たって高松記念を優勝できたことが(一番の)思い出です。去年からあんまり体調が良くなく、2度の骨折もあって、トレーニングしても戻らない日々でした。34年間、戦ってきてお客さんの声援がすごく力になりました。今後は少しゆっくりしようかと思っています」と別れの挨拶をしていた。
 昭和59年5月にデビューした俵は、異例のスピードで出世を遂げ、翌年の昭和60年8月の全日本選抜(前橋)でGⅠ戦初出場を果たし、翌々年の昭和61年の競輪祭の新人王戦で優勝。以来、平成2年の日本選手権(平塚)、平成3年のふるさとダービー弥彦で優勝するなど、長きにわたりS級トップ選手として活躍してきた。また、自転車競技でも、世界選V10の偉業を成し遂げた中野浩一氏(福岡・35期・引退)の後を継ぎ、昭和62年の世界選スプリントで金メダルを獲得している。後年には選手会北海道支部支部長としても活動と、北海道の顔として活躍した選手生活だった。通算成績は、2629戦で419勝、2着331回、3着324回。

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