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2019年5月31日

植原琢也がS級に特進

 5月31日開催の弥彦競輪FⅠ最終日第10レース・A級決勝に出走した植原琢也(埼玉・113期)が、西田将士(長崎・105期)―中村圭志(熊本・86期)らの九州勢や三好恵一郎(群馬・99期)―渡辺正光(福島・95期)ら別線勢の執拗なけん制を受けながら、中団外併走から2角で踏み出すと、瞬く間に前団をまくり切っての独走ゴールでフィニッシュ。この優勝で植原は、5月静岡FⅠ、富山FⅠに続き3場所連続完全優勝を達成し、6月1日付でS級2班へ特別昇級した。13年インカレでケイリン2位、スプリント3位など、同期のトップの大半がそうであるように、大学の自転車競技で活躍したエリート。今年2月にチャレンジから特別昇班を果たすと、1・2班戦は10場所で卒業して、デビューから1年足らずでS級へと挑戦することとなった。“ファンの方には迷惑を掛けることも多くて”と優勝インタビューでも振り返ったように、チャレンジ時代から思わぬ取りこぼしも数々あるなどモロさも同居するが、スーパーダッシュで繰り出す仕掛けがハマった時の強さは本物。そこまで4連覇中だった中村以下に大差を付けて圧勝した弥彦決勝の上がりタイムは11秒2。これはS級決勝で同じくまくって2着だったボティシャーと同タイムだ。なお、3場所連続完全優勝達成での特別昇級は黒沢征治(埼玉・113期)が4月27日に小倉競輪場で達成して以来で、今年早くも9人目の記録。113期勢では8人目の特別昇級となる。

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